第54章 パーティー
「千くん、星影の方がお話ししたいと言ってました」
「わかった。少しいってくるよ。七桜は百といて。できれば遥人さんから離れないように」
そう言って、星影に挨拶に行った。
星影に行くと、星野さんが棗 巳波を紹介してきた。
確か、子役だった人だ。
「千さん、お会いできて光栄です」
「どうも」
「噂通りの方ですね。千さんは独特な雰囲気があって、ミステリアスで無口。千さんのように左目に泣きボクロのある男性は、異性を惑わすが恋愛には受け身。情が深く移り気で気まぐれ。不特定多数の相手との子孫繁栄が約束されています」
「ふふ、それは人相占いかなにか?」
「えぇ、結構当ると評判いいんですよ?」
「そう。でもアイドルとして約束されちゃいけないものが約束されてるのは困るな・・・僕これでも一途なんだけどね」
「まぁ、当ると言っても占いですから。Missionではご一緒はあまりできませんが、よろしくお願いします。実は、私も音楽をやっていて・・・Re:valeの音楽も七桜さん個人の音楽も大好きなんです。近くで他の2人も見られて感動です。そう、5周年おめでとうございます」
「ありがとう」
そうして、みんなのところに戻った。
「誰と話してたの?」
「棗 巳波って子。昔子役やってた人。いい子なんだか失礼なんだか」
「なんかあったの?」
「人相占いができるらしくて、会って何も言わないまま勝手に言ってきた。左目に泣きボクロのある男性は、異性を惑わすが恋愛には受け身。情が深く移り気で気まぐれ。不特定多数の相手との子孫繁栄が約束されてるだって」
「確かに、惑わしてる・・・」
百につられて一緒に笑っちゃう。
「不特定多数との子孫繁栄って・・・千、一夫多妻制の国・・・」
そう言って笑う。
「七桜も笑いすぎ。ユキはずっと一途だったでしょ?」
まぁ、そうだけど...
「人は変わるから気にするな。昔のままならそうなったかもしれないけど、今の千は違うだろ?だから気にするな」
「遥人さん・・・そうね。もうあの時の僕じゃないからね」
それから、知り合いの女優さんとか他の事務所のアーティストさんとも挨拶をして、パーティーは終わった。
事務所で着替えて、家に帰る。
さて、月雲が出てきたな...百とつながりないけど何かしようと企んでる...