第54章 パーティー
その頃...
「はぁ、百ってばすんごい驚いた顔してたな。七桜は可愛かったなぁ・・・どうしたら僕と付き合ってくれるかな・・・」
独り言を言う月雲 了。
「ふふ、近いうちRe:valeもTRIGGERもIDOLiSH7も全部ツクモがもらってやる。この世からアイドルなんていなくなればいい。でも七桜だけは残してあげよう。僕が助けてあげる。八乙女はツクモの前じゃ赤子も同然。小鳥遊は取り込んでしまおうかな。星影もおいぼれてるし、スキャンダルで滅ぶだろう。あはは、芸能界の勢力ががらっと一変する!ワクワクするなぁ」
となると、別に百にこだわる必要もないのか?
最終的にRe:valeはなくなって、七桜はソロ活動するんだし。下手に傷つけて、七桜まで辞めるって言ったら困るな。今は百の連絡先もわからないし...
あと、あの男だ。まず、あの男が何者か調べないと。
随分親しげだったけど...プロデューサーか何かかな...
「まぁ、いいや。少し探ってみよう。さて、なにから始めていこっかなぁ~」
1人計画を立てる月雲 了。
「遥人さん、俺にも了さんのこと詳しく教えてくれない?相手を知れば出方もわかるかもしれない。俺があの場で対処できなかったのは、了さんを知らなかったからだし」
「あいつが何企んでるのか少しわかったから、それも教えとく。絶対、自分から関わるなよ!」
そう言って、遥人さんが知る了さんの事、これからしようとしているかもしれないことを聞いた。
その話を聞いて、俺は唖然としてしまった。やっぱり狙ってるんだ...
「百瀬、七桜のことはできる範囲でいいから守ってやってくれ。俺も回りには話しておく」
「遥人さん、本当はちゃんと実家に言ってから話そうと思ってたけど先に伝えとく。俺、七桜に指輪あげてプロポーズちゃんとしたよ」
「そうか、よかったよ。百瀬が息子になるってことか。俺も守ってやるから。なんかあったらすぐ連絡よこせよ?」
「遥人さん、ありがとう」
「幸奈にはまだ黙っとくから、報告待ってるよ」
「近いうちに」
ついでに俺も棗 巳波のことを話しておいた。
遥人さんも気にしてみると言って電話を切った。
やっぱり頼りになるし、格好いいよな。
俺も早くなれるように頑張んなきゃ!
守れるように。