第54章 パーティー
大人組がだいぶ出来上がっていて、万と一緒に寮まで送ってあげることにした。
もちろん、千と百も。送って事務所に戻り、片付けをする。
「バンさん!俺も手伝います!体力には自信あるんで!」
「はは。久しぶりにそのセリフ聞いたな」
「昔、モモが言ってたね」
「へへ、こうやって4人揃ってるのが、ちょっと懐かしくなって」
「確かに、そうだね。揃ってても誰かしらいるもんね」
4人で片付けを終わらせる。
「片付けまで手伝わせて悪かったな。今度お礼するよ」
「お礼なんて、とんでもないです!」
「そうね。料理だけじゃなく片付けもしたから、お礼してもらおうかな」
「百くんも遠慮しないで。今日は本当ありがとう。七桜もたくさん用意してくれてありがとな」
「可愛い後輩のためですから」
そう言って、万に見送られてうちらも帰った。
マンション前で千とも別れ、家に入る。
「大変だったけど、楽しかったよね!」
お風呂に入りながら今日の事を話す。
「百、叔父さんと何話してたの?」
「七桜に指輪あげたんだねって。似合ってるねって言ってた。安心して任せられるって言ってもらったよ!近いうち、遥人さんと幸奈さんにも報告に行かないとな。俺の実家にも・・・」
百が嬉しそうに言う。
「そうだね。時間あるときに行こうか。どうせうちは夜行くことになるし、百の実家先に行ってもいいよ」
「俺の実家に・・・俺が緊張するな・・・」
「自分の家でしょ?」
「そうだけど・・・俺、姉ちゃんに絶対大丈夫かって言われる気がするよ」
「たぶん、悠斗がそうなったらうちも言うと思うから大丈夫だって」
「はぁ、とうとう俺の親にも紹介するときが・・・結婚、いつできるかな。今年中は無理だとしても来年とか?」
「おかりんはどうなったらしてもいいって言うのかな?まだ若いから?Re:valeがトップアイドルだから?」
「だとしたら、ずっと無理じゃん!アイドルは結婚したらダメってこと?」
「してる人だっているよね・・・?」
「もう、おかりんに聞いてやる!とりあえず引っ越し終わらそうしか言ってくれないもん!」
百が怒りだしたから、お風呂上がって落ち着こうとお茶を出す。
「ふぅ・・・」
「落ち着いた?」
「うん。明日の早いし寝ようか」
そう言って、一緒に眠った。