第54章 パーティー
「こけら落としに、合同ツアーだもんね。IDOLiSH7も悠斗もそれだけ成長してるってことだよ。それに記念って嬉しいし、みんなに祝ってもらえるともっと嬉しいし楽しいよね!」
百とそんな話をしていると、突然騒がしくなる。
「お前たち!ここで何をしている!?」
八乙女パパがカオルちゃんと一緒に乗り込んできた。
「パパだ!俺が呼んだんだ。そんな怒んないで」
「あんたたちも来てたの?」
「うちは叔父さんの事務所だし、悠斗もいるし」
「俺も同じく!」
「なら、僕も」
3人して同じ理由...
「まぁ、理由はわからなくはないけど・・・って社長?」
カオルちゃんはいなくなったパパを追いかけていなくなった。陸が、関西から来てくれたTRIGGERのそっくり芸人だと誤魔化した。それにTRIGGERものって関西弁でやり取りする。
「自分の息子くらいわかる!楽、帰るぞ!」
カオルちゃんが必死でパパを引っ張って帰ろうとする。
さすが、カオルちゃん力あるね。
「おいっ!姉鷺!離せっ!楽!おいっ、楽ーーー!」
必死に抵抗しながら楽を叫ぶ。楽の事、結局は大好きなんだよね。
「それじゃあ、改めまして!」
「IDOLiSH7、結成1周年おめでとう!」
紡、叔父さん、万、Re:vale、TRIGGERが声を揃えて言う。
「ありがとうございます!」
そう言って、またみんなで乾杯した。
「さぁ、デザートの時間だよ」
万が切ったケーキを持ってきてくれた。
「これも、七桜りんが作ったやつ?」
「環は本当、七桜が好きだよね?」
「うん!だって、七桜りんはゆーちゃんの姉ちゃんだろ?だから好き!俺も、七桜りんが姉ちゃんだったらいいなって思う。ももりんから取ったりしないから、安心していいよ」
「あはは、ありがとう!七桜は誰にも渡しませんぞ!」
環は美味しいって言いながらケーキを一生懸命食べてる。
「環、俺の分も食べていいよ」
「ももりん!いいの?」
「だって、すごい美味しそうに食べてるし。七桜も喜ぶよ」
「ありがとう!」
百からもらって、嬉しそうに食べる環を見て百が笑ってる。
張り合って食べるかと思ったけど、あげちゃうんだね。
そう思って百を見てると目が合ってニコッと笑ってくれた。