第54章 パーティー
「だって、七桜もユキも料理上手なんだよ?俺の胃袋はとっくに掴まれてるんだから!」
「モモだって作れるようになっただろ?」
「俺なんて、まだまだ足下にも及ばないよ」
楽が百は料理しなさそうなイメージだったらしく意外だとビックリしてた。
「俺も、ずっとしてきてなかったし作ったことなんてなかったけど、いつも作ってもらってばっかりだから、いつか2人に食べてもらえたらいいなって七桜に教えてもらったんだ」
「頑張ってたよね」
「お陰で、俺も1人で少しは作れるようになったってわけ。七桜の方が帰り遅かったりしたときは俺作って待ってるんだよ」
「百さん、格好いいっすね!」
「そんなことないよ」
そんな言い合いが少し続く。
「楽さん、襟元に汚れがついてます
」
紡が見つけてハンカチを渡す。
「これって・・・」
「口紅だー!楽ってばさすがだね!」
「さっすが、抱かれたい男No.1だぜ」
「いや、これは違うっ!」
龍ちゃんが買い物中の出来事を話してくれる。
「大変だったね!」
みんなが笑って言う。
みんなが騒いでる中、千は万と一緒に飲んでいた。
「七桜が百くんを好きなの知ってたけど、まさか千が七桜を諦めるとは思ってなかったな」
「僕もそう思ってたよ。でもモモだから任せられるって思えたんだ。僕の心を溶かしてくれたから」
「百くんには千も適わなかったか・・・まぁ、俺は相手が千じゃなくて安心だけど」
「どういう意味?僕だって昔とは大分変わったと思うけど?」
「まぁ、そうだな。ちゃんと2人や後輩のこと思ってると思う。昔の千なら考えられないけどな」
「僕だって成長してるんだよ。成長させてくれる存在が近くに2人もいるからね」
「そうだな。ほら、今日は飲もう!」
「そうね。飲もうか」
千と万も飲み出した。
回りを見ると、酔っぱらい達が大変な事に...
天が大和に捕まってたり、壮五が龍ちゃんに膝枕を要求したり...
百は上機嫌で私の隣を陣取ってる。
結成1周年だもんね、浮かれる気持ち凄いわかる。
「ニコニコして、どうしたの?」
「IDOLiSH7もここまでくるのに色々あったなぁと思ってさ。うちオーディションから見てるから、なんか、みんな頑張ってるなって思って」
「そうだね」