第54章 パーティー
遠くで料理を取ってあげてる七桜を見ながら話す。
「七桜はいらないって言ったけど、一生に1度の事だし、女の子はやっぱり欲しいだろうなって。俺もちゃんとあげたいって思ったんです。まだいつ結婚できるかはわからないけど、ちゃんと大事にします」
「うん。百くんなら心配いらないと僕も思ってるよ。あの子たちが尊敬してる先輩だしね」
「音晴さん・・・」
「百ー!ちょっと手伝ってー」
七桜に呼ばれて、俺は音晴さんに挨拶しそっちに向かう。
「ももりん、これ超うまいよ!」
「百くんも作ってんでしょ?凄いね!」
年下コンビに絡まれる百。
「こら、高校生コンビはあっちで大人しく食べてなさい」
大和がやってきて、一緒に飲もうと誘ってくる。
「大和さん、百さん、お酌しましょうか?」
陸がそう言って、大和にお酌をする。
「あぁ、ありがとって、うわぁぁっ!?」
陸が全部こぼしてしまった...
「大和さん!ごめんなさい!」
「大和、大丈夫?」
陸と百が心配してると、一織が拭く物を持って大和に渡す。
「七瀨さんは大人しく食べててください。私が注ぎますから。百さん、どうぞ」
「ありがとう。七桜は飲んだらダメだからね?壮五にもついであげなよ?成人してるでしょ?」
「逢坂さんは・・・」
一織が困った顔をするが、百が壮五のとこに言ってつぎはじめた。
「一織に大人しくしてろって言われた・・・」
「盛大にこぼしちゃったね。そんなに落ち込まないの。もうすぐ、天も来るはずだから」
「天にぃも来るの!?」
「百が呼んだ後輩はTRIGGERなの。みんなには内緒だよ?」
ちょうどよくインターホンが鳴る。
「来た来たぁー!みんなー追加のご飯が到着したよー!」
「失礼します」
そう言って、TRIGGERが中に入ってくる。
みんながTRIGGERまで!?と驚いて喜んでくれた。
「買い物頼んでごめんね?結構作ったんだけど、さすがにこれ以上は無理だったから・・・」
「大丈夫ですよ。それに俺たちも七桜さんの料理食べれるの楽しみにしてたんです」
「いっぱい食べなよ。食べ盛りがこんなにたくさんいるからね。ここにもいるけど」
千が百を見ると、口いっぱいにして食べてる百の姿が。
「百さんはいつまでも食べ盛りなんですね」