第53章 Twelve Fantasia Tour
朝、起きると俺はまた自分のしたことに後悔することになる...
無意識でつけてしまったキスマークが思い切り首の鎖骨の辺りについている...お、怒られる...確か背中にもいっぱいついてたような...
気付かれないようにそっとベットから出て、適当に落ちてる服を着て、朝ご飯の準備をする。
若干の腰に痛みを感じながら...
顔を洗いに洗面所に向かうと、俺の胸の下辺りにキスマークがついてて嬉しくなった。
ウキウキして朝ご飯作ってると、ダルそうに七桜が起きてきた。
「おはよ」
そう言って、ハーブティーを出してあげる。
「七桜、俺にキスマークつけてくれたんだね!」
俺は嬉しくて言ってしまった。
「ごめんね?激しくしすぎちゃって・・・俺準備するから、先シャワーしてきな?」
そう進めていなくなってからハッと気付く...
「百っ!」
名前を呼ばれて、ビクッとする!
「ご、ごめん!つい、嬉しくて夢中だったから何も考えないでつけちゃった・・・今日、浴衣着るって言ってたけど大丈夫かな。背中は見えないと思うから大丈夫だと思うけど・・・」
そう言って、七桜は先にシャワーにいってしまった。
完全にバレる...もうしょうがない。俺の愛が爆発したってことにしよう!ってか実際そうだし!
戻って来ると、案の定つけすぎと怒られたけど、俺も愛情が爆発しちゃったのって反撃しておく。
そう言ったら、大人しくなったし。
「それに七桜だって普段つけないのに、つけてくれたじゃん!めちゃくちゃ愛感じたよ!モモちゃん嬉しい!」
そう言って、一緒にご飯を食べて、俺もシャワーをして仕事にいく準備をする。
浴衣は、総支配人の奥さんが店長さんと一緒に俺たちに似合うのを選んでくれたと聞いた。
七桜についてるキスマークについて、ユキに聞かれる。
「うまくいったってことかな?でも、さすがにあそこにつけたのはマズかったんじゃない?」
「ははぁ・・・そうだよね。俺もそう思ってる。怒られたし・・・」
「まぁ、うまく隠してくれるだろうけどね」
「千くんも百くんも、浴衣似合ってますね!そろそろ七桜さんの準備もできますよ」
少ししてから、七桜も着替えてやって来る。
浴衣姿を見て俺は、七桜に見とれたまま動けずにいた。