第53章 Twelve Fantasia Tour
興奮状態のまま楽屋に戻ると総支配人と奥さん、万もいた。
「百くんも七桜もお疲れ様。素敵なステージだったよ」
「・・・万!僕らの労いに来てくれたのか?」
「まぁ、IDOLiSH7と悠斗も労わないといけないから、もう行くけどね」
「なんだよ・・・万のいけず・・・」
いけずって言う人、初めて見た!
総支配人と奥さんも良かったと褒めてくれた。
奥さんはアンコールの写真が良かったと言ってくれた。
「あれは、七桜が提案したんです。全国周って、始めの様子とか当たり前だけど知らない。各地周って名産食べて、色んな所にも行った。このツアーがあったからできたことだからって」
「みんなにも知ってほしかったから良かったよね。笑ってる人もいたし」
「だから、今回ツアーをさせてくれたこと感謝してます。ありがとうございました」
奥さんはRe:valeと特に七桜を気に入ったと言ってくた。
それから、みんなで一緒に騒いで飲んで、楽しく打ち上げをして、Twelve Fantasia Tourは無事終了した。
おかりんが次の日は休みにしてくれたから、ゆっくりできる。
それでも、掃除、洗濯はしないといけない。
「七桜、俺ちょっと出掛けてくるけど買ってくる物なんかある?」
「出掛けるの?」
「うん。前に三月たちとスポーツして体動かそうって話しててさ。サッカーのスパイク捨てちゃったから、新しく買おうと思ってさ。七桜も一緒にやろうね!」
「それはいいけど・・・」
「お昼ご飯買ってくる?七桜が好きなお店のやつ。すぐ帰ってくるよ。七桜、掃除したりするんでしょ?俺いるとかまってって邪魔になっちゃうから。行ってくるね!」
俺は七桜に見送られて店に急いだ。
あぁ言ったからには、何かスポーツ用品買って帰らないと。
本当は指輪取りに行ったなんて言えないし。
指輪も無事受け取って、スパイクは買えなかったけど運動用の靴は買えた。ついでに七桜の分も色違いで買っておいた。
お昼を買って、家に帰る。
指輪、バレないとこにしまっておかないとな。
鞄の中で大丈夫かな...車は危ないし。
「ただいまー」
そう言って中に入ると、部屋が綺麗になっていた。
ちょうど、お茶を入れてて買ってきたご飯を食べる。