第53章 Twelve Fantasia Tour
東京に戻ると、通常の仕事をこなす。今日は別々で雑誌の撮影が入っている。
「明日のゼロアリーナで最後でしょ?見に行くから!」
カメラマンの人がそう言ってくれた。
「運良くチケット取れたんだ!休んででも行くから!」
「ありがとうございます。楽しんでってください!」
撮影が終わり事務所に戻ると、百と千もいた。
「お疲れさまー」
「お疲れ」
「お疲れ-。早かったね」
そう言って、明日のためのリハをしにゼロアリーナへと向かう。みんながそろい、グループごとにリハを行う。
私と悠斗が楽器を弾く曲で、壮五が最後だからとピアノを弾きたいと言ってIDOLiSH7の曲をピアノで弾き、みんなが歌う。
「特別感があっていいですね」
「ワタシもピアノ弾きたかったです・・・」
壮五がナギに謝ってる。
「ナギは、悠斗と一緒にやったらいいんじゃない?」
「ワタシと悠斗ですか?」
提案して、2人で話をしてる。悠斗のリハでナギがピアノを弾いて演奏する。
「ナギも楽しそうだね」
「うん。壮五くんもナギくんも2人とも上手いよね」
「でも、七桜が1番だけどね!」
リハをしてる七桜を見ながら言う。
「それはもちろん。だって、Re:valeだからね」
TRIGGERのリハも終わり、俺らの番が来た。
明日が最後の公演、気合いが入る。
ゼロアリーナ公演当日。
最後と言うこともあり、みんな気合いが入ってる。
順調に進み、Re:valeの出番。新曲の【奇跡】を披露する。
ダンスはなしで、3人でバンド形式。
初めての試みだったけど、大阪では評判は良かった。
そして、最後お揃いのTシャツを着てアンコール。
【Welcome Future World!!!】を披露しながら、後ろのスクリーンに注目する。
今までのツアーで撮った写真、ライブ中やオフの日、みんなでふざけてる写真、ご飯食べてる写真を流す。
これはゼロアリーナだけの演出。七桜もTシャツいつの間にかアレンジしてるし。
写真を見て、時々笑う声も聞こえる。
俺らはこうやって、このツアーをしてきたんだよって教えてあげる。大変だったけど、凄く楽しかった。
アンコールが終わって裏に戻るが、アンコールの声が止まない。
総支配人から許可をもらって、またステージに戻って2回目のアンコールをする。