第53章 Twelve Fantasia Tour
「あの、七桜さんがいませんけど・・・」
「あぁ、七桜はあそこにいるよ」
少し離れた広く囲われた場所を指す。
「マジで?あれ七桜さんっすか!?」
「はは、楽めちゃくちゃ驚いてるね!」
「あんなに、颯爽と走られると驚きもするよね」
そこには、馬に乗って敷地を爽快に駆け抜ける姿。
「「「格好いい・・・」」」
TRIGGERの3人は目を輝かせて見てる。
「俺らも乗ってみる?」
「乗ったことなくても、乗れるんですか?」
七桜が馬に乗りながら、手を振ってくれる。
「乗れるからおいでよー!」
遠くから、声をかけてくれる。
係の人が、それぞれに馬を選んでくれて乗ってみる。結構高い...初めてだから、歩いて回る。
七桜はまた走ってくると、係の人と森の中にトレッキングってやつに行ってしまった。
少し駆け足も体験してみるけど、結構足も痛いし、手にも力が入る。
「面白かったね!」
「これ、筋肉痛になりそうです」
「あんなに走って、七桜さん凄いですね」
ちょうど、七桜が走って戻って来た。
「お待たせ!どうだった?楽しかったでしょ?」
「乗ってるだけだと思ったけど、結構運動量あるんすね」
「はは、明日筋肉痛になるかもね」
「さて、十分もふもふもしたし、乗馬もできたから帰ろうか」
そう言って、ホテルに戻りご飯を食べる。
次の日、みんなも合流してライブをする。
総支配人も今日は見に来ていた。会長が総支配人の奥さんだって事が判明。
総支配人は、妻があのような態度を取る理由が分からないという。活躍には納得していると言う。それから、昔の話を聞く。
ゼロが活躍してた頃、別荘に遊びに来たことがあるという。桜 春樹の歌を歌ってくれたとか。
火災があって、今はなくなってしまったらしい。
そんな、話を聞いた。
関東は、フィナーレの東京ゼロアリーナを残し、関西ツアーが始まる。
初日は、京都。
NEXT Re:valeの撮影隊も同じく京都入りする。
清水寺や街並みを歩きながらお店を紹介していく。
途中、カキ氷のお店に入ってみんなで食べる。
その後、庭園での撮影のため、みんな車に乗って移動。
撮影だから1日貸し切りにしてくれてるらしく、綺麗な庭の花や池の魚を見てるとこも撮影。