第53章 Twelve Fantasia Tour
「2枚どうしようかと思ってたので。楽しんで見てください。僕は知り合いのところで見てるので。帰りも楽屋に寄って行くので、久しぶりにデート楽しんでください」
「そうさせてもらおうかな。天も帰り気を付けて帰ってね!」
「チケットくれた人にお礼伝えといて。またツアーでね」
天とはそこで別れて、観劇を鑑賞した。
終わってから、近くでご飯食べていこうってことなったから個室のある店を選んで入り、ご飯を食べる。
「観劇って初めて見たけど、結構面白かったね!」
「やっぱり舞台の演技とドラマの演技って違うよね。表現とか難しそう・・・」
運ばれてきたご飯を食べながら、観劇の感想を話す。
食べ終わって、店を出て家まで帰る。
マンションの手前で降りて、少し歩いてると、百がそっと手を繋いできた。
「もう遅いからいいでしょ?」
そんな笑顔で言われたら、ダメなんて言えないじゃん。
「この前、ユキと一緒に新曲作っててね。いい感じにできそうだよ。ユキは少し悩んでたけどなんとか2人でやれるかな。七桜も合流したら、きっとすぐできるよ!」
結構、千は悩んでたと思うけど...百も一緒に曲作りに参加してるからそういう未来は変わるんだな...
「また時間あったら、またデートしよ?」
「うん!」
話しながら家に帰る。お風呂に入り、荷物の用意をして一緒に寝る。
九州の地域は回り終えたから、次は四国と中国地方に向かう。
「広島と言えば、牡蠣に広島焼き、尾道ラーメンだろ!」
楽が言う。
「うちも牡蠣食べたい!」
「島根なんかは、ぜんざいや瓦蕎麦も有名みたいですよ?」
「瓦蕎麦だと?」
楽が蕎麦に反応する。
「蕎麦ってワードにいちいち反応しないで!だいたい島根は泊まりじゃないでしょ」
天がちゃんとスケジュール確認してと呆れてる。
「それぞれの県が遠くないから、すぐ移動だもんな。岡山で1日オフはあるけど。その日はみんな空けておいてくださいね!」
三月がどこかに連れてってくれるらしい。
「みんな、元気だね」
「そのセリフ年寄りくさいんだけど?僕より若いでしょ」
「はは、それだけみんなツアー楽しんでるって証拠だよ!俺らも楽しもうよ!」
「美味しい物いっぱい食べてやる!」
「そうしよう!俺も牡蠣食べたいし、広島焼きも食べたい!」
「結局、食欲の方にいくよね」