第53章 Twelve Fantasia Tour
目が覚めると、隣に百がいた。まだ、起きてない頭で考える...あれ?...覚えてない...と思ってると、百が起きた。
「七桜、起きてたの?その顔は覚えてないって顔だねぇ?昨日は、飲んで寝ちゃったんだよ。俺がおぶって帰って来たの覚えてない?」
「ごめん・・・」
「あんまり飲み過ぎはダメだからね?体調は?頭痛いとかない?」
「うん。大丈夫・・・」
「なら、戻って支度しておいで?朝ご飯食べたら、帰んなきゃ」
「そうだね。支度してくる」
まだ、少し寝ぼけてるけど具合悪そうじゃなくてよかった。
俺もユキを起こして、支度するように言う。
東京に着くと、早速仕事...雑誌の撮影だけだけど。
撮影が終わったら、帰って洗濯して曲作ってと計画を立てる。
「七桜、今日ご飯どうする?どっかで食べてく?」
「そうだね・・・買って家で食べてもいいよ」
「ユキは?」
「僕も洗濯しないといけないから帰るよ。また、行く準備もあるしね」
「次は少し長いもんね・・・持って行く物も用意しないとだね」
「そう思って、美味しいお弁当注文しておきました。もうすぐ届くと思いますよ」
「さすが、おかりん!」
結局、撮影が終わってから楽屋で一緒に食べてから帰った。
家に着くなり、洗う物を荷物から出して洗濯を回す。
その間にお風呂に入っちゃう。
「なんか、九州あっという間に終わっちゃったね」
「千がナギと天連れて温泉巡りいって湯あたりさせたりとかあったけどね」
「アヒルの競争も可愛かったよ!」
「次は、東北か」
「NEXT Re:valeのゲレンデ企画もあるね」
「なんか、全然ゆったりしてなくない?」
「はは、おかりんに騙されたかもね」
洗濯が終わって、百と一緒に干し、お茶を飲んで一息つく。
「そう言えば、天に観劇のチケットもらったんだけど行かない?」
「いつ?」
「明日だって。明日はそんな仕事入ってないよね?」
「うん。夜だし行けるよ!」
「知り合いが出てるんだって。龍ちゃんと楽誘ったけど断られたみたい」
「それで、2枚くれたんだ。久しぶりにデートだね!」
当日、仕事を終えて会場に向かう。
席に向かう途中で天と会う。
「七桜さん、来れたんだね。百さんもありがとうございます」
「チケットありがとね!」