第53章 Twelve Fantasia Tour
「こちら側がもつ鍋で、そちら側が水炊きになってます。鍋以外は注文して大丈夫です」
食べたい方に移動して、百が福岡ライブお疲れと乾杯する。
私と千は水炊きを食べながら、追加で頼んだサラダやご飯を食べて、こっちではキャベツパーティーが始まり少しお酒も飲む。
「七桜、飲み過ぎたらダメだからこれで終わった方がいい。飲みたかったら、戻って部屋で飲もう」
「えぇ!これ美味しいのに・・・」
「俺にも水炊き頂戴っ!って七桜、日本酒飲んだ!?」
「もうやめときなって言ってたんだけど・・・」
「ここではもうお終い!」
「まだそんなに飲んでないのに・・・」
「七桜、2人の言うこと聞いておけよ。お前、酒癖悪いんだろ?」
「バンさん!いや、悪いってわけでもないっていうか・・・」
「モモは見せたくないんだよね?可愛すぎるから」
「だって、あんなの見られちゃって好きになられたら困るよ!」
「誰が好きになるっていうのさ・・・」
「ほら、ちゃんと百くんの言うこと聞いておけよ」
「でも、万とこんな関係になるなんてちょっと不思議な感じ」
「昔は隣にいたからな。今はあの子たちの成長を見守ってる。でも、あの日からずっと1人のファンとしてRe:valeのことは応援してるよ」
「バンさん・・・」
「万・・・」
「万、今度Re:valeと一緒に旅行に行こうよ。温泉とかどう?」
「Re:valeと一緒にって、うちも?」
「当たり前だろ。新旧Re:valeで旅行。おかりんも一緒にね」
「はは、楽しそうだな。岡崎さんとはゆっくり話してみたいと思ってたんだ」
「まぁ、いつ行けるかはわからないけど、行けるようにするよ」
これは、傷心旅行だったはずでは?トリが決まってるから普通に旅行に変ったのかな...
そう思って、コップに入ってるのを一気に飲む。
お腹もいっぱいになってだんだん、眠くなってきた。
「七桜、顔真っ赤!まさか、飲んじゃったの!?ユキ、水頼んでもらっていい?」
「もも、眠い・・・」
ユキに水をもらって、とにかく飲ませる。
全部飲ませて、寝ると言って俺の膝を枕にして寝始める。
「寝ちゃったの?」
「うん。一気に飲んじゃったみたい」
「まぁ、それならまだよかったじゃない」
それからしばらくして、帰ることになった。