第52章 Re:vale 企画 ②
今日は病院の日。付き添って一緒に行く。
完治したけど、捻挫は癖になるから気を付けるようにと、ドラムを叩く時はサポーターを着けた方が負担も少ないと言われた。
「これで楽器弾けるけど、無理しないようにね?でも早めに治ってよかったね。利き手だったから大変だったでしょ?」
「それは、百たちでしょ?全部やってくれてたし。今日からうちやるから」
「今日くらいゆっくりしてなよ。完治したって言っても、気を付けるようにって言われたでしょ?」
そうは言っても...それから、うちもリハに参加できるようになって、それぞれのグループと合わせて弾いてみる。
ドラムは一応、様子を見て少しずつやることにした。
延期していた職場体験の収録も始まり、私は体験するのは動物園。メインのお散歩もあるけど、裏側の仕事の体験させてもらう。初めて入る裏側にドキドキして、中に入る。
動物たちの寝床に入るのは初めてだからドキドキとワクワク。綺麗に掃除してあげて新しい寝床を用意してあげる。
肉食系は危ないから少し近くで見るだけだけど、ライオンの子供は触らせてもらう事ができた。
これが、本当に可愛くて...ミルクもあげさせてもらった。
散歩の時間になり、私がアナウンスを行う。
「本日はご来場頂きまして、誠にありがとうございます。本日は私、Re:valeの七桜が説明させて頂きます。どうぞよろしくお願いします」
みんなに拍手をもらって安心する。
「それでは、ペンギンたちのお散歩開始します」
そう言うと、Re:valeの曲が流れてペンギンたちが水から上がり、ゾロゾロと列をなして会場内を歩き出す。
途中、別な方向に行こうとする子もいるけど飼育員さんに戻されまた笑いが起る。
餌でこっちだよと呼びかけながら、散歩コースを無事に歩き終えることができた。
撮影も無事終了し、影で見てた百と千も裏に回ってきた。
「七桜!お疲れさまー!ペンギンお散歩楽しかった?」
「うん!」
「今日は、ありがとうございました。楽しかったし、貴重な経験できました」
「いえ、こちらこそ。お散歩も大成功しましたし、楽しかったです。Re:vale好きが多いから従業員も喜んでます」
「そうなんですか?2人も来てるので、写真撮りましょう」
おかりんの許可も取り、従業員とRe:valeで写真を撮った。