第52章 Re:vale 企画 ②
「えぇ、ではこれからRe:vale主催、悠斗のデビュー祝いを行いたいと思います。カンパーイ!」
百が乾杯の音頭をとり、乾杯する。
「もうやってくれないかと思ってた」
「ごめんねぇ、中々忙しかったから」
「こっちは野菜餃子だからね。普通のはそっちだよ」
悠斗のデビュー祝いは餃子パーティー。
「姉ちゃん、大丈夫なの?あいつ逮捕されるんだよね?」
「そうね。聞く話しにもよるみたいだけど。遥人さんは弁護士に頼んでるからその辺はいいように話し進めてくれるでしょ」
「もう!せっかくのパーティーだよ!モモちゃん頑張って包んだ餃子食べてよ!」
百が包んだと言う餃子は、具を入れすぎてはみ出したり、形がいびつだったりするけど頑張って作ったのがわかる。
「ふふ、百の餃子美味しいよ」
「でしょ?この大っきいのもあげる!フォークも持って来ようか?サラダもあるから、そっちの方が食べやすいよね」
百は色々世話を焼いてくれる。申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが半々ってとこ。
「ありがと」
「百くん、俺にも百くんの餃子ちょうだい!」
「いいよー!いっぱい食べて!」
「ほら、野菜もちゃんと食べなよ。栄養ある物食べれば治りも早くなるって」
千も千なりに心配してくれてるんだよね。
食べ終わってから、みんなでお菓子を食べながらホラー映画を見た。
千は少し怖がってたけど、最後まで見ていた。
時間が遅くなったから、千が悠斗を送ってくれる。
その間にお風呂入っちゃいなよと言って出て行った。
「ほら、早く入るよー」
手首の装置を外されて、一緒に入り髪も乾かしてもらう。
ちょうど千も帰って来て、そのままお風呂へ。
3人でリビングで話してると、百が合宿だから3人で一緒に寝ようと言う。
布団あるから寝れないこともないけど...
「なんか、懐かしいね。モモと一緒に住んでた時、七桜が泊まりに来たらこうして寝てたよね」
「あのアパートね・・・」
「あのアパート色々あったよね。懐かしい」
アパートであったことを懐かしんで思い出す。
「さて、今日はそろそろ寝ようか。初日くらい遊んで終わってもいいだろ」
「そうだね。笑ったから疲れちゃったね」
寝る準備をして、私は普通のサポーターに変える。
3人それぞれ自分の布団に入り、話しをしていたけど知らないうちに寝てしまった。