第52章 Re:vale 企画 ②
心配かけないように強がってるだけ。
大丈夫と何度も言いながら、頭を撫でる。その内、七桜は寝てしまって、気付くと俺も眠っていた。
朝ご飯は俺が作って、一緒に事務所に行く。
凛太郎がおかりんから聞いたと怪我の具合を聞いてきた。
正直、今はその話はさせたくないんだけど、そうもいかない...
「動かさなければ、そこまで痛くないよ」
「治るまで動かしちゃダメだからね!家のことは俺がするし、楽器も弾いちゃダメ!」
「なら、僕もご飯作りに行ってあげるよ。新曲も考えないといけないし、僕もしばらく泊まろうかな」
「えぇー?」
「ホントに!?」
私と百は逆の反応をすると、千はどっち?と戸惑っていた。
「なら、七桜さんの家で曲作りの合宿をしたらどうですか?急ぎではないですけど、早く出来ても問題ないですし」
「合宿ねぇ・・・」
「七桜さんの手を使う仕事は遅らせてもらいましたから、気にしなくて大丈夫です。職場体験の収録も、スタッフは事情を知ってるので治ってからでいいと言ってくれました」
「おかりんもそう言ってることだし、少しゆっくりしよう?休みってわけじゃないけど、時間できたんだしさ」
「なら、ここで出来ること終わらせて僕の家に荷物取りに行こう。今日から早速合宿だ」
みんなに気を使わせてしまっただろうか...
「今は黙って甘えとけ。安静にしてれば早く治るんだ。警察の方は何か分かれば凛人か遥人さんに連絡来る。心配いらないよ」
「凛太郎・・・」
「さて、お昼はピザでも頼むか?」
「ピザっ!?」
「好きなの頼め!」
凛太郎が奢ってくれると言うから、色んなピザを頼んだ。
仕事が終わり、千の荷物を取りに行って買い物して帰る。
百と千がご飯を作ってくれて、やることなくて正直、暇...
何かしようとすると百に止められるし...
今日、病院に行ったら治りを早くするため手首を固定する金属が入ったサポーターを付けられた...
大袈裟だけど、手首曲がらないから間違って痛くすることないからいっか。
ボーッとしてると、チャイムが鳴りモニターを見ると悠斗がいた。ロックを開け部屋に悠斗がやって来た。
「千くん、百くん来たよー」
「呼んだの?」
デビューお祝いしてなかったからと。
「俺もお菓子とか買ってきたよ」
3人で楽しそうに準備してる。