第51章 Re:vale 企画
「俺、Re:valeしか行ったことないけど、あの感じ好きだよ」
「ライブハウスとホールだと騒ぎ方も違ってくるよね」
「距離感も違うしね」
そうこう話してると、Re:valeの順番が来てステージに向かい、アンコールを終えて無事、その日のライブは終了した。
後日、小鳥遊事務所でツアーの話し合いが行われる。
紡からセットリストを受け取り、それぞれ見てる。
八乙女社長が、トリがRe:valeなのが気に入らないとぼやいていると姉鷺さんから聞いた。
「あの、親父っ!」
「でも、文句を言ってるわけじゃないの。確かに、TRIGGERだってトリをしてもいい頃だと思うわ・・・けど、まずはブラホワ総合優勝取ってからだって。Re:valeはずっと連覇してるもの」
「親父もわかってんじゃん」
「そうね、今回もまた参加させないなんて言い出したらどうしようかと思ったけど、ただのボヤキだったからよかったわ」
確かに、自分の子達にトリやらせてあげたいって思うよね。
でも、こればっかりは実力が物を言うからなんともね...
それから、どの曲を何で演奏するか、各グループと話をして楽譜をもらう。それを見て、どの楽器がいいか話して決めた。
明日から、合同練習を始めることになり今日は解散になる。
事務所の近くのカフェで休憩することになった。
天気がいいから、テラス席に座ることにした。
暑くもないし、寒くもない。ちょうどいい季候。夜は冷えてくるけど...
「あの、もしかしてRe:valeさんですか?」
声をかけられてから、そうですと答える。
「実は、私たちRe:valeのライブで出会って、そこから意気投合して結婚したんです!」
「ホントに?すごい!おめでとー!」
「ありがとうございます。僕たちRe:valeの大ファンなんですよ!」
「この子も七桜ちゃん大好きなんですよ」
「ありがとう」
私はしゃがんで握手してあげる。
「か、可愛い・・・子供とじゃれてるよ、ユキ!」
「モモも混ざればいい。それとも、僕とじゃれる?」
「ふふ、本当にRe:valeさんは3人仲良いんですね。これからも、家族で応援してますから。この子がもう少し大きくなったら、またライブ見にいきます!」
「是非、いらしてください。いつでも待ってます」
「ありがとうございます」