第51章 Re:vale 企画
それから、しばらく2人は口を聞かない。
七桜がユキを避けてる感じだ...
事務所に戻ってライブの話し合いの途中、七桜が席を立ち部屋から出て行った。
「ユキ、あれからちゃんと謝ったの?全然話してないじゃん」
「七桜、避けてるから話しかけずらくて・・・」
「それでもユキが話しかけないと!」
「そうですよ。千くんからきちんと謝罪すべきです。今回はデリカシーがなかったですね」
「ほら、おかりんだってそう言ってる。いつも七桜が許してくれるからって言わないと、いつまでもこのままなんだよ?」
「わかってる。戻って来たらちゃんと謝るから」
それから、少しして七桜が戻って来た。
俺とおかりんでユキに、今話してと目で訴える。
「七桜・・・あの、さ・・・」
「なんですか?」
け、敬語...怒ってる...
「さっきは、ごめん。その悪気があって言ったわけじゃないんだ。僕が悪かったから、機嫌直してくれない?」
ユキが謝ったけど、七桜は何も言わず無言のまま...
「七桜、俺もおかりんもユキには言ったしそろそろ話してあげて?」
「お詫びに七桜が好きな物なんでも食べに連れて行くから。僕も、そろそろ普通に話したい・・・」
「本当に反省してるんだよね?」
「反省してる」
「はぁ、ならもういいよ。さすがに2度目はないから、そのつもりで」
「ありがとう」
「よかったね。ユキ!」
「さて、仲直りもできた事ですし話進めましょう。それと、次に職場体験は千くんなので資料ちゃんと読んでおいてくださいね」
「どうして、僕がマジシャンなんだ・・・」
「楽しそうじゃんか!俺にも教えてよ!」
「千がマジシャンねぇ・・・意外と似合うんじゃない?」
「ユキは何やってもイケメンだから、絶対似合うよ!」
「そう?ありがとう。それで、1つ提案なんだけど・・・ライブもあって大変なのはわかってるけど、新曲を作ろうと思って」
「新曲?今?」
「そう。最終日に向けて。どうかな?これ、僕が少し作ったやつなんだけど、これを3人でアレンジしてバンド形式にしていくのはどうだろう?」
「あとさ、七桜も1曲踊るってのは?普段やらないから特別感ない?」
「どちらも、いいじゃないですか!」