第51章 Re:vale 企画
そして、更に先に進む。百が近くにいて、一緒に千が登るのを手伝ってくれる。
「百、見て?あれ、白いトカゲ?」
「あっ、凄い!白いトカゲだ!綺麗だね。あれは白いからユキちゃんかな」
「あれが僕?」
「トカゲって白もいるんだね」
「珍しいと思うよ?」
そうこうしてて、収録は終わった。
百がチェックしてる間、おかりんと3人で座って休んでる。
「はぁ、疲れた・・・」
「待てぇぃ!誰が押してあげたと思ってるの?うちの方が疲れてるんだけど?」
「七桜の方が若いし、百と運動してるから体力あるでしょ?」
「えぇ?ジムなんて行ってないけど?」
「してないの?夜の運動」
休憩してる方から、七桜の怒った声が聞こえてそっちを見ると、ユキを叩いてどっかに行く七桜が見えた。
何があったと、ちょっと抜けてとユキの所に行く。
「あんなに強く叩かなくったって」
「千くん、発言には気を付けてください。ここは色んな人がいますし、七桜さんは女の子ですよ?僕、七桜さん探してきますから」
おかりんが珍しく少し怒ってる。
「どうしたの?七桜のこと怒らせたの?」
「怒らせたんだろうね・・・運動不足だって言われたから、七桜は百と夜の運動してるから体力あるよねって話したら、叩かれてどっか行っちゃった・・・」
「ユキ・・・それは言ったらダメなやつ。俺はいいけど、七桜は女の子だよ」
「ごめん。そういうつもりで言ったわけじゃないんだけど・・・」
おかりんに連れられて、戻って来たから俺も七桜のとこに言って話をする。
「百、ごめん。まだ仕事残ってるでしょ?戻って大丈夫だよ。おかりんいるし」
「大丈夫?俺もユキのこと怒っておいたから、もう言わないし大丈夫だと思うけど、おかりんから離れないようにね?」
頭を撫でてから、俺は仕事に戻る。
時々、様子を見てみると、ユキと距離を置いておかりんの傍にいるのが見えた。
まったく、本当ユキは何言ってるんだよ!
夜の運動って...そりゃしてるよ、してるけどさ。
七桜はサバサバしてるとこもあって、男っぽい性格なとこもあるけど、中身はちゃんと女の子だし、女の子っぽいとこだってたくさんある。
そんなこと言われたら、恥ずかしいに決まってるじゃんか!