第50章 忙しい日々
「ショックなのは分かる。けどムカついて終わりじゃアイドル失格じゃない?それだと、ハッピーになれない」
百がそう言って、みんなをなだめる。
「そうだよね・・・実力で認めさせるしかないか・・・」
そうつぶやく。
「そうだよ!お姉ちゃんが言うように、俺たちは俺たちの良さがあるんだから、それを分かってもらえるようにすればいいんだよ!」
「言うほど簡単じゃないと思いますよ。あの反応、拒否と同じです」
「ゼロにぞっこん!俺たちは眼中にナシって感じな・・・」
「Re:valeはゼロの曲をカバーしたじゃないですか?その辺はどうだったんですか?」
大和に聞かれて百が答える。
「別に、ゼロを超えてやろうと思ってやったことじゃないよ」
「最高の場所で、最高の曲をやりたかった。ただそれだけだ」
「そうだね。リニューアルだし、ゼロの曲やろうって感じだったよね」
紡が、オーディションして認めてもらうのはどうかと提案してくる。
「認めさせればいいんだよね?僕らは賛成だよ」
TRIGGERはそれで賛成らしい。
「俺たちも賛成!それでいいよね?」
「「そうね/そうだね」」
千と私も同意する。
それから、誰が最初に走り出したのかみんなが走って総支配人のところに向かった。
私は、おかりんとカオルちゃんと一緒に走ってるみんなを見てる。
「いいですねぇ、夕日に向かって走る。青春ですね」
「あんたは行かなくていいの?」
「えぇ、そういうのは若い人がやる事でしょ?」
「あんたも十分若いわよ!」
「七桜ー!!」
「お迎えですよ」
百が走って迎えに来る。
「いないから、どこ行ったのかと思ったじゃん!ほら、行くよ」
手を取り、いきなり走り出す。本当、青春かって思う図だろうな...
「若いっていいわねぇ・・・」
「僕たちも走りましょうか」
「いいわよ。化粧が崩れちゃうわ」
直談判をして、ゼロのファンクラブの会長にもオーディションの許可をもらった。
大きい会場の福岡、大阪、名古屋のライブでそれぞれを認めてもらい、ゼロアリーナの千秋楽をするか決めることになった。それ以外にもホールでのライブもある。
それこそシャッフルなんてしなくていいんじゃと思った。
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