第50章 忙しい日々
「そう言えば、そのツアーって万も着いてきたりする?」
「どうでしょうか。聞いてみましょうか?」
「万に来てほしいの?」
「だって、会ったら自慢してやるって思ってたのに、突然すぎてそれどろこじゃなかったからね。来てくれれば、ライブも見てもらえるしちょうどいいかと思って」
「言ったらバンさんも来てくれるんじゃない?小鳥遊事務所は人数も多いし、マネ子ちゃん1人じゃ大変でしょ?」
「紡、1人に8人の面倒は大変だよね・・・」
「でも、大人数でしかも事務所もバラバラ・・・よくスケジュール揃えられたね?」
「日程は後日確認してから合わせましょうという話しになりました。今はどのグループもお忙しいですからね。地方に行くことになるので、NEXT Re:valeと専属雑誌の撮影以外は控えますね。七桜さんはどうしても他の雑誌撮影入ってしまいますが・・・」
「それは、しょうがないからいいよ」
「なら、いつもよりはゆったりできるのか?」
「いえ、忙しい事は変りません。リハ等も入ってきますからね」
「七桜さん、この後CM撮影ですね。そろそろ行きましょうか」
私だけ、別の仕事があるからそこで事務所を後にする。
「ねぇ、俺さ、歌えるようになったけど・・・七桜の家に住んでていいんだよね・・・?」
「おかりんだって、引っ越し進めようって言ってたじゃない?」
「別にいいんじゃないか?戻ってまた引っ越すの面倒だろ?そのまま、一緒に住んだらどうだ?」
「凛太郎はそれで問題ないのね?」
「俺から凛人に言っておくって。でも、結婚は今の様子だと無理じゃないか?全国ツアーってなると、期間長いし。いつ頃予定してるんだ?」
「それは、仕事が落ち着いたらって話したけど・・・したらダメなわけじゃないよね?」
「まぁ、アイドルだって人間だしな。夢売ってる仕事だけど、その本人が幸せになったらいけないなんて、間違ってるし俺はしてもいいと思う。まだ若いから早いかなとは思うけど、それは周りがどうこう言うことじゃないからな」
「ならさ、もう指輪渡してもいいよね?」
「婚約指輪?」
「うん。俺、用意も何もしないで言っちゃったから、ちゃんと用意して、もう1回ちゃんとしたいんだ。七桜はいいって言うかもしれないけど、ちゃんとしてあげたいからさ・・・」