第50章 忙しい日々
「すみません。ここではあれなので、事務所でお話します。今すぐ事務所に向かいましょう」
そう言われ、楽屋を出て車に乗り事務所へ移動する。
「事務所じゃないと話せない話って?」
「なんか怖いんだけど・・・」
事務所に着いて会議室に向かうと、おかりんと凛太郎がいた。
「あぁ、お疲れ様」
「事務所じゃないと話せない話って?」
千が話を切り出す。
「実は、これはまだ社外秘ってことになっているので内密に。他の事務所の方との大きな声でとか、目立つ所での話は控えてくださいね?」
「なに?そんなに重大な話?」
「近々、発表はされますからそれまでは内密にと。ゼロアリーナの支配人がこけら落としを見て、非常に感動なされたそうです。そこで、うちと小鳥遊事務所と八乙女事務所の3事務所、Re:vale、IDOLiSH7、悠斗くん、TRIGGERが合同でツアーをすることが決まりました。Twelve Fantasia Tourというツアー名も決まりましたし、千秋楽はもちろんゼロアリーナです。他には、福岡、大阪、名古屋、東京、札幌の各ドームを巡って、その他はアリーナや大きめのホールを各地巡ってもらうという計画です」
「マジで?」
「マジです」
「いやぁ、ますます忙しくなるなぁ!いいことじゃないか!」
「それと、各地でそれぞれグループ分けをして曲を披露するとこも決まりました」
「それって、俺らの時にみんながやってくれたやつみたいに?」
「そうです。グループ分けはこちらに任せると言ってくれています」
「楽しそうだけど・・・それは、ちょっと厳しいと思うな」
「そうだね。今はその練習に時間は取れない。それはどのグループも同じだよ。うちがそれぞれのグループで楽器弾くくらいならできるけど」
「それなら、悠斗だってできるでしょ?」
「そこは、他のマネージャーさんも悩ませていた所です」
「1回、支配人と話した方がよさそうだね。他に楽器出来る人って誰かいないのかな?」
「それも聞いてみよう」
「ツアーって色々行けるから楽しみだよね!」
「わかる!ご当地名物食べられるしね」
「旅行気分だな?いい神経してるよ。お前らは」
「凛太郎もたまには、ちゃんと仕事しなよ?遥人さんに言いつけるよ?」
「俺だって、ちゃんと仕事してるっつの!」
「本当かな?」