第50章 忙しい日々
「だって、ユキが温泉行きたいって言ってたから。そうなるとゲレンデの企画が自然じゃない?」
「てか、時間ヤバくない?」
「ホントだ!俺、車で来ててよかったぁ」
急いで、百の車に乗ってNEXT Re:valeの収録をしてる局に移動する。
なんとか間に合って、先に会議室に入り飲み物を飲みながら、企画書を見る。
「職場体験って・・・なにするんだろう」
「それぞれに合ったのを提案してくれるって書いてあるけど」
「百は、アウトドアとかそっち系かな?」
「ユキは、なんだろう・・・インドアだからなぁ」
「意外と、動くやつだったりしてね」
「七桜は、楽器じゃ面白くないからな・・・料理とか?難しいね」
「それとさ、ゲレンデ行くんだから、ウェア買いに行こうよ!」
「モモは、楽しんでるよね・・・」
「楽しんだ方が、もっと楽しめるよ?そっちの方がパッヒーだって」
そう話してると、プロデューサーやデェレクターの人達が入ってきた。
そして、企画会議が始まる。
そこで、それぞれの職場体験の行き先が発表された。
千だけがイヤそうにしてたけど、変更はできないと言われた。
「ずる休みはダメだよ?」
「うっ、はい・・・」
続けて、ゲレンデ企画の話も進める。
まぁ、滑って、楽しんでればいいんだけどね...
「ねぇ、かまくらって作れないのかな?」
「ちょっと使わない場所借りて、少し大きめのかまくらつ作って、3人で中で温かい物食べながら話するのもよくない?」
「それ、楽しそう!一緒に作ろうよ!」
「本気で言ってるのか?」
「ユキもやるんだよ?」
「ふぅ・・・わかったよ・・・」
「あははは!千くんは、百くんにかなわないね?」
「なんでもやりたいって言うから困っちゃうけどね」
「年寄りくさっ!」
「七桜ちゃん、さっきお父さんに会ったよ?もしかしたら顔出しにくるかもね」
「えっ?早く帰ろう・・・」
企画会議は次回、おかりんも含めてスケジュールの調整をしようということになり、次に撮影現場へ急いだ。
何度も衣装チェンジをして、何パターンか撮り撮影も無事に終わった。
楽屋に戻って、みんなで話をしてると、急いだ様子のおかりんがお疲れ様です...と疲れて息を切らして楽屋の中に入ってきた。
水をあげて、少し落ち着くのを待ってあげる。