第50章 忙しい日々
「はっきりとは分かりませんが、小鳥遊事務所や八乙女事務所も呼ばれているそうです」
「なんか、失敗しちゃったのかな?」
「それなら、会議とは言わないんじゃない」
「おかりん、時間ないなら進めよう」
「はい!では、まずこれは、NEXT Re:valeの新企画の資料です。それと、別にゲレンデ企画があります。それは、次の資料になります。今日は、この企画会議と雑誌撮影が入っています。撮影は3人一緒なので心配ありません。僕はいませんが、終わり次第合流しますから」
「おかりんいないと、七桜が1人の仕事できないもんね」
「そろそろ、僕らに他の誰か着けられないの?」
「そうだね。おかりんが1番信用できるから七桜が1人の仕事のときは、そっち優先で行ってほしいからね」
「社長にも相談してみます。移動も今日は自分達でお願いします。すみません!企画書、ちゃんと目を通してくださいね!では、僕は行きますので」
「「「いってらっしゃーい」」」
おかりんは、そうとう急いでたのか、今日の場所も伝えずに行ってしまった...
「会議って、なんだろうね?」
「小鳥遊事務所と八乙女事務所も一緒って事は、こけら落としの話・・・だよね?」
「そうじゃないかもよ?あぁ、これ以上忙しくなったらどうしようかなぁ・・・」
ちょっとわざとらしく言ってみる。
「いや、まさか、それはないって!」
「いや、うちは何も言ってないよ?」
「もぅ!すぐからかうんだからっ!モモちゃん怒るよ?」
「そうやって怒っても、怖くないし、可愛いだけだけどね」
「ユ、ユキっ!!」
「ねぇ、君たちさ、本当はBLなんでしょ?そうなんだよね?話したらスッキリするよ?」
「じ、実は・・・って違うっつの!俺が結婚するのは七桜なんだよ?」
「ふふ、わかってるよ。そんな風に見えるくらい仲良いから、つい言いたくなるのー。ごめんね?また言うと思うけど」
そう言って、私は笑う。
「七桜、まだ酔ってるわけじゃないよね?」
「シラフだよっ!もう、話が進まないよ!ちょっと黙ってて」
「七桜が1番うるさくない?」
「うん・・・」
「聞こえてるんですけど・・・?」
そう言うと、姿勢を正して資料に目を通す2人。
「ゲレンデ企画って、雪山に行くってこと・・・?」