第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
「イケメンだよ!」
「実は、もう1つサプライズがあるんです」
それも知ってるのって目で千が見てくるから、知らないって顔しておいた。
「バンリ、入ってきてください」
「ばんり・・・?」
「どうも、こんにちはー!ドッキリ成功した?」
「万っ!」
「バンさん!・・・バンさんじゃないですかっ!!」
千と百が、興奮して万に押し寄る。
「どこにいたんだ!?ずっと、ずっと探してたんだぞっ!」
「久しぶりだね、千。ダメじゃないか、百くん困らせちゃ」
「おまえが突然、姿を消すからじゃないかっ!・・・っ、もう2度と会えないかと・・・」
「心配かけてごめんね・・・小鳥遊社長に拾ってもらって、今はこの子たちの事務所で働いてるんだ」
「俺たちもビックリしましたよ。まさか万里さんが元メンバーだったなんて・・・」
「ちょっと待って、この子たち・・・小鳥遊って・・・」
「「七桜の叔父さんとこの事務所!?」」
「七桜は最初から知ってたってことか?」
「てことは悠斗も知ってたってことぉ?」
姉弟揃ってヒヤヒヤする。
「2人を責めるのはやめろよ!俺が言うなって言ったんだ。言うときは自分で言うからって」
「そうか・・・それで、怪我の方はどうなんだ?」
「もう、すっかり。こうやって髪の毛で隠せば目立たないだろ?」
「バンさん、よかったです!ちゃんとやりたいことできてて・・・俺も嬉しいです!」
「百くん、今のRe:valeが本物のRe:valeだよ。胸を張って、もう迷わないで?誰よりも大きな声で3人に声援を送るよ。だから、自信を持って、最高のステージ見せてくれ・・・それに、百くんが苦しんでると七桜も辛そうだ。七桜から聞いたよ?百くんにも言いたかったんだ。おめでとうってね。当時からそうじゃないかって思ってたから、俺も嬉しいよ」
「バンさん・・・ありがとうございます!」
「七桜と悠斗にも負担かけて、ごめんな。黙ってるの辛かっただろ?」
「そんなこと・・・」
「俺は辛かった・・・千くんが探してるって分かってたから・・・」
「だから、千、後からグチグチ七桜に言ったりするなよ?」
「何で、僕だけ・・・」
「百くんは言わないだろ?」
「はい!そんなこと、言いませんっ!」
「モモ、裏切り者」