第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
そして、やってきた。こけら落とし最終日...
トリはRe:vale。5周年記念でもあるライブだ。
会場にはリハ前からIDOLiSH7を始めみんなが集まっている。
おかりんにも、今日の作戦は伝えてある。
リハでも歌えなかった場合、始めるときに一織から合図がある。それにはおかりんの協力も必要だろう。
そして、みんなが見守る中リハが始まった。
リハでも、百は歌うことができなかった...
楽屋に戻り、どうしようか話をする。
「脅迫状のこともあるし、なにかあったら俺が守るから。2人の盾になるよ」
「モモ、止めろ!」
「そんなことしないでよ!」
その時、一織からの合図があった。
おかりんが、楽器の事でとRe:valeみんなを楽屋から呼び、いったんステージまで行く。
私は百に少しレクチャーするからと、千を先に楽屋に戻した。
その事を、一織に伝える。
「七桜?教えてくれるんじゃないの?」
「少ししたら、楽屋に戻るよ?」
百に、今回の作戦の話をする。
「大丈夫ですよ!百くんのために千くんだって、ビシッとやってくれます!」
「そう、かな・・・?」
「そろそろかな?楽屋行ってみよう?」
百とおかりんと3人で楽屋に戻ると、中で千と大和が言い合ってる声が聞こえてくる。
「モモはそのジューズが大好きでいつも飲んでる。親しい奴なら、みんな知ってる」
「そうですね・・・どうしたんですか?怖い顔して・・・」
「身体検査してもいいかな?」
「あはは。やだなぁ、セクハラは止めてくださいよ。それじゃ、失礼します」
「待てっ!」
「・・・っ、離せっ!」
その時、大和くんの手から白い粉の入った小さな袋が落ちた。
「!!この粉はなんだ!?まさか、君が・・・」
「はは、はっははは・・・」
楽屋の外まで聞こえてくる、不気味な笑い声...
「あなたには、話したじゃないか。復讐・・・まだわからないのか?あの人を殺した業界に対する復讐さ。Get Back My Song...誰であろうと、ゼロの領域を侵すやつは許さない!映画を引き受けたのはこのためさ。あんたを油断させるためにね。ゼロは神聖なんだ。汚い手で、ゼロの栄光に触れるなっ!」
「君がモモに毒を盛ってたのか?小鳥遊事務所の落書きも、全部、君が・・・?」
「そうだ!俺がやったんだ!」