第49章 Re:vale 5周年記念ライブ
九条と言う単語に、陸もみんなも百だって驚いている。
「九条って、天の・・・確か、有名なプロデューサーって聞いたけど・・・」
「そう、同じ奴だよ」
「言ってくれればよかったのに!」
「さすがに、天の父親だし・・・」
「天くんとは相性がいいみたいだしね」
話してると、楽屋の外が騒がしくなり出てみると環と壮五が走って行くのが見えた。
その事を伝えると、みんなも追いかけるように出て行ってしまった。
「何があったんだ?」
「俺たちも行ってみる?」
みんなの後を追いかけて行くと、環が妹と再会していた。
(これって・・・ていうか、みんな勢揃いのこの人数・・・ここに固まってたら目立つし、邪魔じゃない?)
「やぁ、千と七桜、久しぶりだね。もうすっかり怪我は治ったみたいだね。前よりも技術が上がっているね。もう1人の友達の怪我は治ったかい?」
「おかげさまで、あの日から1度も会えないままだ」
「そうか、気の毒に。2人ならゼロを超える完全なアイドルになれるのに。今からでもどうだい?」
「完全なRe:valeがここにある。僕とモモと七桜の3人で築いてきたRe:valeだ。お前の理想を押し付けるな!」
百を見ると、不安な顔をしていたから手を繋いで大丈夫と目で語りかけた。
「君たちと一緒にいる子は二流だよ。二流が傍にいるとね、スターの輝きを濁させてしまう。惜しいな、君たちはもっと輝けたのに」
「お、俺は・・・」
「まぁ、ゼロに挑戦する姿勢だけは評価してあげるよ」
何で何も知らないあんたに、そんなこと言われないといけないの?
「何も知らないくせに、偉そうなこと言うなよ!お前が百くんの何知ってんだよ!Re:valeは今までだって、これからだってずっと輝いてんだよ!」
「悠斗、少し落ち着けよ!」
三月が悠斗をなだめるが、私はよく言ったと褒めてやる。
「君は、七桜の弟だね。君もよくやっているよ。評価に値するだろう」
「はぁ!?お前が偉そうに言ってんなよ!」
九条は自分が伝説を作ると、天と理ちゃんを呼ぶ。
一織と紡は九条にIDOLiSH7が伝説のアイドルになると宣言した。
九条は2人を連れて帰っていき、その場で解散になった。
「あの人、俺は二流って言ってた・・・傍にいるのはよくないって・・・輝けないって・・・」