第47章 異変
おかりんに百の家まで送ってもらい、着替えを取って、百の車で私の家に戻る。
「七桜、ごめんね・・・ありがとう」
「いいよ。ほら、ただいまって言ってみたら?」
「えっ?た、ただいま・・・」
少し遠慮がちに言う。
「ふふ、おかえり」
そう答えると、荷物を下に落とし、抱きついてくる。
「俺、実を言うと結構、不安だったんだ。1人になりたいけど、なりたくないって悩んでた。おかりんと七桜が、あぁ言ってくれて、正直助かった・・・」
「誰だって不安になるよ。1人になりたいのもわかるし、なりたくないのもわかる。大丈夫だから・・・とりあえず中入ろう?」
「そうだね。俺、荷物置いてくる!後で、一緒にお風呂ね!」
気のせいだろうか...百、ウキウキしてない?
まぁ、今はそれでいっか。
そう思って、喉に良さそうなハチミツ入りの温かい紅茶を入れる。
「ふぅ・・・これ甘くて美味しいね」
「ハチミツ入り。喉にいいかと思って」
「俺、どうしちゃったのかな・・・七桜は何でだと思う?」
「何が原因かって事でしょ?・・・この前の千の電話の事は?ちゃんと納得できてる?」
「うん・・・納得って言うか、これからもRe:valeは続けていくって思ってるよ」
「なら、百は万に会いたい?」
「見つかったら、会いたいと思ってるよ。俺、バンさんの事、凄い大好きだし、尊敬もしてるし・・・だけど、あれからちょっと思っちゃう事はある・・・」
「思っちゃう事?」
「俺、バンさんの事もユキの事も、もちろん七桜の事も大好きだったし、今でも大好きだよ。でも、ユキにとって、俺はバンさんと同じレベルにいることできてるのかなって・・・七桜とはさ、これから結婚しようねって言ってるから想われてるって自信持てるんだけど・・・」
「そんな事思ってたの?同じレベルにいないといけないの?百は、千に万よりも好きでいてほしいって事?」
「うーん・・・そうなのかも。変だよね・・・?同じ位好きになってもらう必要ないのにさ。俺がもし、いなくなったら必死に探してくれるのかな・・・」
「探すに決まってるよ。1回体験してるんだから、2度と同じ事にならないようにするはずだよ?百だって、そう思うでしょ?」
「うん・・・ユキの事も大好きだし、大事だよ。信用もしてる」