第45章 デビュー
「ありがとぉ・・・」
「七桜が好きなの買ってきたよ!」
「温めてくれたんだね・・・」
「俺にできるの、これくらいだからさ。曲どう?今日は寝られそう?」
曲の出来具合を話して。だいたいは出来上がってるから、アレンジして曲に歌詞入れるくらいだし、思ったよりは早く終われるかな...
「ご飯食べたら、先にお風呂入ってきたら?俺片付けしとくから」
お言葉に甘えてそうすることにした。
あがってから、また曲を作る。ちょっと歌詞に合わせて修正したり、アレンジ変えたりする。一応出来上がったから、通して曲を流し、歌ってみる。うん、出来たっ!
背伸びをして、データをUSBに落としてリビングに向かう。
「今日はもう終わり?」
「うん、一応出来たよ」
「マジで?早かったね!っても、もうこんな時間だけど」
「百は寝ててもよかったのに」
「俺が待ってたかったからいいの。勝手にゲームしてたし。終わったなら寝よう?」
それから布団に入って七桜はすぐに眠った。
次の日、おかりんに曲のデモを渡し監督からOKがでて本格的にレコーディングも始まる。
発売は、ドラマが始まってからすぐだ。
それから、予定通り小鳥遊事務所にダグラスが来たらしい。
興奮した悠斗から連絡が来た。
IDOLiSH7と悠斗を自分のライブの前座にと。
知ってたけどさ、悠斗もなの?
事務所でアルバム作成をしてると、Friends Dayのメインパーソナリティーに決まったとおかりんから聞いた。
(24時間・・・千、寝るだろうなぁ・・・)
うちのソロ2曲目も前と同じように売れたし、切ないのがドラマと合ってると凄く評判だ。音楽番組にもたくさんでた。
ヘロヘロになって24時間も3人で頑張って、やり抜いた。
千も頑張ってたしね。
うちと百には付き合ってるのでは?的な軽い噂が立つようになる。写真は撮られてないから、決定的な物は指輪をしてるってことだけだ。他の芸能人でも着けてる人はいるから、騒がれないだけかもしれないけど、百は少し嬉しそう。
「俺は、もっと広まってほしいけどね!」
百は、あれから千と、おかりんに引っ越したいと話をした。
おかりんに、せめて年内は我慢してくださいって説得され落ち込む百を慰める千の図を見た。
「モモ、少し我慢すればいい。おかりんだって鬼じゃない」