第45章 デビュー
「ダメだってっ!落ち着いてっ!ユキも笑ってないでよっ!」
「いや、この状況僕も同じ事するだろうなって思って。これからアルバムの曲を何曲も考えないといけないのに、ドラマの主題歌なんて、それは発狂ものだよね」
「落ち着いて言わないでよ!七桜、落ち着いて?ほら、抱っこしてあげようか?それともハグがいい?」
「モモ、どっちも同じじゃない?」
「いいのっ!ほら、こっちおいで?」
手を引き寄せられて百の近くに寄る。
よしよしって言いながら頭を撫でてくる。
「おかりん、ドラマの主題歌ってドラマに合うように作るの?勝手に作ってもいいの?」
「台本は最後まで出来上がっていないので、監督からドラマの内容の説明があります。なので、合ったような恋愛の歌がいいそうです」
「結局、ドラマの内容に合うように恋愛の歌作ってくれってことね?大丈夫、七桜ならできるよ!Re:valeにはない恋愛ソングだよ?」
「Re:valeだってないわけじゃないんだけど?」
「わかってるよ。1人で作るんだから大変だけど、俺達のこと気にしないで作れるよ?男が作る恋愛の歌と、女の子が作る恋愛の歌って見方が違うと思うんだ。それに、七桜は俺と恋してるから、作りやすくならないかな・・・」
「まだ受けるって決めないよ。説明聞いてからにするから。早く今すぐここに呼んでこい!今じゃないと話聞かないから!時間がないの。おかりん、早く連絡して!」
「はいっ!」
おかりんは急いで連絡を取りに行った。
七桜は机に伏せてしまった。
「作ってって言われるだけいいじゃない。それでこそ音楽作ってる甲斐があるってもんだろう」
「今じゃなきゃいいよ!」
すぐ監督や脚本家がやってきて、詳しい話を聞く。
「主題歌は、IDOLiSH7がいいと思いです。話を聞くと恋愛ドラマでなくシリアスなドラマじゃないですか!恋愛要素なんて主人公と彼女のやりとりだけですよね?なら私じゃない方がいい!主演の大和くんが所属してるIDOLiSH7がやるべきです。挿入歌ならやってもいいですが、どうですか?主人公と愛し合うけど、最後に彼女は死んでしまうでいいんですよね?変更は認めません!それならいいです」
「よかった。なら主題歌は大和くんがいるIDOLiSH7にお願いします。ありがとうございます」