第42章 小鳥遊事務所 始動
クリスマスイブ、今日は千の誕生日だ。
案の定仕事で集まれないからあの日にやってよかった。
夜は百と会う約束をしてる。
千はドラマの撮影で深夜まで終わらない。
ドラマって大変よね。まだ映画の方がいいかもしれない。
「七桜さん、実は七桜さんお一人で歌って欲しいとオファー頂いたんですが・・・受けてもいいですか?」
「1人?なんで?」
「あの、七桜さんが受けたアフレコの映画のエンディングにしたいとのことで」
「Re:valeじゃだめなの?」
「内容から、女の人がいいと」
「んーたぶんあんまり時間ないよね?もう声取り終わってるし。曲は?作れって?」
「できれば、映画に合った曲を作ってほしいと。間に合わなければ用意した物があるからアレンジだけでもと」
「千に聞いてからでいい?」
「わかりました。急ぎ目でお願いします」
「明日会うから、その時聞いてみる」
映画のエンディングを1人でか...
そうして、仕事が終わり家に帰ってご飯の準備をする。
プレゼントは百と千と色違いのスヌードを用意した。
作るの大変だったよ2つも作るの。
ずっと内緒で編んでたよ。自分の分は諦めたよね。
少しして、百がやってきた。
「遅くなってごめん!ちょっと押しちゃって」
「おかえり。お疲れ様」
「ただいまぁー」
そう言って抱きついてくる。
「はぁ、癒やされるー!あ、これケーキ買ってきた。作っちゃった?」
「ありがと。時間なくてご飯しか作ってなかったよ」
「よかった。あぁお腹すいた-」
「食べよっか」
いただきますといって一緒にご飯を食べる。
「やっぱり、先に誕生会してよかったね。ユキ今日終わるのだいぶ遅いみたいだよ?」
「大変だね。明日生放送大丈夫かな・・・百、明日千にも言うけどさ、うち1人で曲出すって言ったらどうする?」
「え?なに?Re:vale辞めるって話?」
「違う違う!そうじゃなくて、この前映画のアフレコの仕事したでしょ?それのエンディングやってくれないかって。Re:valeじゃダメなのか、おかりんに聞いたら映画の内容的に女の人がいいんだって。だから、ソロ?って言うのかな」
「凄いじゃん!あのアニメのやつでしょ?やりなよ!ユキもそう言うはずだよ?」
「そうかなぁ・・・」
「やってみればいいよ!応援するよ!」