第41章 久々の休日
先に車に乗って百を待つけど...どこ行くのかな?
「お待たせ!」
そう言って持ってきた荷物を後ろの席に積む。
冷えたらダメだからとブランケットを渡してくれた。
「ちょっとだけ遠いけど、そんな遅くならないから」
途中コンビニで飲み物を買って、百に連れられてどこかに向かう。
結構山の方に来て、拓けた原っぱみたいなとこに着いて車が止まる。
「着いたよ-」
そう言われて車を降りる。寒くない時期なのに、山だからか少し肌寒い。
「こっち」
手を繋いで少しあるく。百が持ってきたシートを敷き、座ってと言う。座ると「目つぶってて」と。
それから、ゆっくりと寝転がされた。開けていいよ、と言われて目を開ける。
「うわぁー凄い!百、凄いね!」
「気に入った?」
「うん!凄い綺麗!」
「よかった。色々検索してたら見つけてさ、いつか七桜と一緒に来たかったんだ」
繋いでる手が暖かい...
「百、ありがと!」
「へへ、喜んでくれてよかった!」
そう言って抱きしめられる。
目が合ってチュッとキスをする。それから少し、そのまま星空を見上げてた。
「冷えるし、そろそろ帰ろっか?」
「そうだね。また来よう!」
「もちろん!でも、さすがに少し冷えますな。これ持ってきてよかった」
「うん」
それから、モモの家に帰った。
「すぐお風呂入れるから温まろう?風邪引いたらダメだし。思ったより寒かったな」
「寒いから虫いなくていいけどね」
「けどもっと暖か道具必要だね」
「百、明日食べる物ある?」
「たぶん、適当になんかはあると思うよ。七桜の家みたいにはいかないけど」
「大丈夫。なんとかなるね。百はパン派?」
「そういうわけじゃないよ。俺が作れるのが簡単なのだから、自然とパン・・・七桜のご飯はなんでも好きだよ!いつでも食べられるし、いくらでも食べれる」
ピーとお風呂の音が鳴った。
「お風呂入ろう?」
「そうだね」
一緒に入った。少しゆっくり。
上がって、髪を乾かして、百が水をくれる。
明日休みって事もあって心に余裕がある。
「明日、どこ行くか決めたの?」
「まだ内緒。でも早くからは出掛けないよ。休みだし、ゆっくりしよ?」
「そうだね。たまには時間気にしないで寝たい・・・」
「ベット行く?」
「う、うん」