第40章 TRIGGERの悩み
Re:valeはみんなを信頼してる。それに楽しそう。
僕が初めてみた光景は、僕がなりたいと思う人物そのものだ。
「お疲れ様でした」
Re:valeの収録が終わる。
「じゃ、TRIGGERも頑張って」
Re:valeはそう言って帰って行った。
「何も言わなくてよかったの?」
「大丈夫じゃない?天はわかった顔してたけど」
「そうね。あとはそれをきちんと天くんが伝えられるかどうかってとこかな」
「あの3人なら、きっと大丈夫だよ。俺も頑張ろっと」
そうして、次の現場に向かった。
天からラビチャがきていた。
『今日は迷惑かけてしまって、すみませんでした。あれから3人で話しました。でも収録は満足のいくものはできませんでした...僕らもまだまだって事かな。これからもご指導よろしくお願いします。時間があったらご飯でも行きましょう』
「うまくいかなかったか。他の2人は別な何かで悩んでるのかな」
「どったの?」
「天からラビチャきてさ。3人で話したけど、うまくいかなかったみたい。もしかしたら2人は天とは別のなにかに悩んでるのかもなって」
「そう。別のなにかねぇ」
「時間あったら、ご飯でも行ってゆっくり話聞いてあげたいけどね」
「そうだね。って時間やば!ごめん、うち次行ってくる。おかりん借りるね」
「頑張って」
「終わったら連絡してね」
七桜は次のドラマ撮影に行ってしまった。
俺達はこの後2人撮影が終われば、今日はそれでおしまい。
「1番時間ないのって、七桜だよね」
「そうね。ちょっとくらい休み入れてあげればいいのに。2人で出掛けてる?」
「全然行けてないけど、家には行ったりしてる。ご飯一緒に食べたり、ゲームしたり」
「そう。たまにモモの服着てるもんね。仲良さそうで安心してるよ」
「ユキ、気付いてたの?」
「そりゃ、気付くでしょ。何年一緒にいると思ってるの」
「何も言わないから気付いてないのかと・・・」
「言ってもいいの?」
「キャー!やめて!七桜よりもきっと俺の方が恥ずかしい!」
「別に恥ずかしいことないだろ。好きで付き合ってるんだから、当然の事でしょ。モモはよく我慢してたなって思うよ。僕なら付き合ったら、すぐに手出しちゃうよ」
「ユ、ユキ!?し、知ってたの!?」
「ふふ、そりゃぁね」