第39章 新しい動き
「ちょっとどころじゃないだろう!そうとうシスコンだろ」
「俺も姉ちゃんいるけど、まぁ、好きかって言われたら好きだけど、抱きついたりはしないしな」
「なんかね、百に似てきた気がする」
「俺!?俺シスコンじゃないよっ!」
「じゃなくて、いじけるときに千ぃって抱きついてるでしょ?今日同じ事しててさ、百みたいだなって」
「そういうモモも見てるからじゃない?」
「今日も泊まりたいってうるさくてさ、引っ越し以来行ったことないからって」
「今日は無理だったから今度呼べばいいじゃない。4人で餃子パーティーでもする?悠斗のお祝いに」
「いいじゃん!やろう餃子パーティー。ユキは野菜餃子ね」
「いいけど、ドラマ終わってからにしてもらっていいですか?」
「「そうだよね」」
今日もいい感じに話が進んだなぁ...
「七桜、ユキ寝ちゃって起きない・・・」
「えぇ・・・?泊まってもいいけど、お風呂は?」
「たぶん、ユキ家で入って来てると思うよ」
「じゃあ、布団運ぶから手伝って」
「うん」
空き部屋に布団を敷く。
「俺は一緒に寝てもいい?」
「いいよ。うち明日のご飯の準備するから、先にお風呂入ってきていいよ」
百がお風呂に入ったことを確認して、悠斗に電話する。
「もしもし?姉ちゃん?」
「どこ泊まったの?」
「叔父さん家、万里くんに色々教わってたら遅くなったから」
「百と千が、今度うちでパーティーしてくれるって」
「マジで?やったー!」
「喜ぶのはいいけど、事務所に万がいること、音楽を万に教わってることは絶対、絶対に内緒だからね!もし口すべらしてバレたらもう口聞いてあげないし、家にも入れない。あとデビューもさせないからね!いい?」
「わ、わかった。俺も言っちゃいけないことくらい分かってる。いずれわかるにしても今じゃないんだろ?姉ちゃんには迷惑かけない。万里くんにも百くんにも千くんにも。昔のRe:valeの話も誰にも言わない。確かに昔のRe:valeにも今のRe:valeにも憧れたけど、俺の原点は姉ちゃんだから。失言はしないように気を付ける。誰かが傷つく可能性があるならなおさら。姉ちゃんだけには迷惑かけたくないから」
「そこはお世話になってる人みんなに迷惑かけたくないって言ってよね。だからシスコンって言われるんだよ。あ、そろそろ切るね」