第39章 新しい動き
演奏者としてその子たちが歌う曲を演奏してほしい、もちろん1人の先輩としても見てほしいと。
そこは叔父さんがおかりんに許可はもらっていると言っていた。
「うん、いいよ。叔父さんの役に立てるならお安いご用だよ」
「ありがとう」
詳しい日程はおかりんに伝えると言って電話を切った。
「叔父さん、なんだって?」
「叔父さんの事務所でオーディションするんだって。それで、その子たちの歌う曲の演奏してくれないかって」
「えぇー!七桜が来たらもっと緊張しちゃうじゃん」
「まぁ、それくらいで緊張して本来の実力出せないようじゃこれからやっていけないだろうってさ。曲流すより、生演奏の方が難しいしねぇ。叔父さんも難易度上げるよね」
「なんか、楽しそうだね」
「新しいグループできるかもしれないんだよ?」
「そっか・・・できるといいね、新しいグループ」
叔父さんが選んだ子たちだもん、みんな合格するよ。
「そういえば、七桜の叔父さんに会ったことないな」
「その内会えるよ。それに、今は忙しいからね」
いつか会ってみたい...七桜を大切に思う叔父さんに。
ご飯を食べ終わって片付けをして、一緒にゲームをする。
今日はTVゲームでモンスターを協力して倒すゲーム。
こうして同じゲームを一緒に楽しめるっていい。
ただ一緒にいるだけでも楽しいけど。
「いや、ちょっと待って!百、そっち行ったよ」
「ちょっとぉー!まだ来ないで!回復中なのに」
「はは、ウケる!こいつヤバい!」
「よしっ!行くよー!おりゃっ!」
なんとか討伐できたから、そこでゲームは終わることにした。
それから、一緒にお風呂に入って布団に入る。
一緒にお風呂に入るのはすでに恒例になっているけど、毎回恥ずかしさはもちろんあることは忘れないで頂きたい...
腕枕をして、七桜の頭を撫でながら眠くなるまで色んな話しをする。
「俺、七桜が好きだよ。大好き・・・付き合えて幸せだけど、遊びで付き合ってるわけじゃないから・・・ちゃんと先の事、考えてるからね。だから、俺とけ、結婚を前提に・・・付き合ってくれる?」
「・・・うん、いいよ」
言ってくれた嬉しくて、抱きついた。
「ありがとう・・・うちも考えてるよ」
「へへ、ありがと。プ、プロポーズはちゃんとするから」