第38章 期待の新人
「「おかりん、おはよう!」」
「おはようございます。ちゃんと寝られましたか?」
「気付いたら、百の家にいたからビックリしちゃった。昨日は寝ちゃってごめんなさい・・・」
「大丈夫です。千くんも半分寝てましたから。少し仕事詰めすぎですかね・・・ドラマ撮影にチャリティーライブもあるので、セーブしましょうか?全然お休みもないですもんね」
「それは俺達も嬉しいけど、大丈夫なの?」
「これから曲作りもありますし、調整してみますね」
「ありがと、おかりん」
千をそのまま迎えに行く。
「おはよ・・・」
「千、眠そう」
「帰ってから曲作ってて。あ、それモモの服だ」
「今日借りたの。いいでしょ?」
「うん、似合ってると思うよ」
「これから、八乙女事務所に向かいますからね」
着いて社長室に通され、チャリティーライブの説明を受けて、話をしていると、突然扉があいて誰か入って来た。
「俺達はチャリティーライブなんかやらないからな!売名行為なんてするもんか!」
楽だー!ってことは天も...いた。目があってビックリしてる。
「あっ!TRIGGERだ!」
「「り、Re:vale!!??」」
「Re:valeさんでしょ?七桜さん、久しぶり。会いたかったです」
「久しぶりだね。なんか、大きくなったね。この前のライブ良かったよー!」
「ちょっと、待て。お前、七桜と知り合いなのか?」
「七桜さん。先輩なんだから呼び捨てにしないで!」
「あぁ、すいません」
「僕と七桜さんは小さい頃からの知り合いなんだ。よくお菓子を作ってきてくれて、一緒に歌ったりして」
「へぇ、そんなに前からの知り合いなのか。お姉さんみたいな存在だね?」
「う、うん。まぁそうだね」
「それで?君たちは何でチャリティーライブ出たくないの?」
「俺達は自分の力で上に上がっていきたいんだ!こいつのために売名なんてするか!」
「売名?それは誤解だよ」
「パパ、ちゃんと3人に説明してないんでしょ?」
「ちゃんと説明しないと。このチャリティーライブはね、子供達のためなんだよ。パパの母校のチャリティーライブなんだ」
「自分の母校のチャリティーライブに自慢の息子を出してあげたかったんだよね?ちゃんと言えばいいだけなのに」
「君たちもわかった?」