第38章 期待の新人
私にドラマ出演の依頼がきた。
学園ものでうちは生徒役。問題児の集まりのクラスを更生させていくってドラマらしい。
ドラマって期間長いし、台詞も長いし、CMとは全然違うんだよな...
仕事の合間に台本を読んで、台詞の確認をしている。
「七桜さん、この前のツクモとの仕事のお話お断りしました。遥人さんから連絡もらって、その・・・次男の方と交流がある方だと言ってました。それにスケジュール的にもいっぱいなのでと」
「おかりん、ありがとう。そういうには関わらないのが1番だよね」
「そうですね。危険は回避です!あと、今日事務所に戻ったらお知らせがあります。みなさん揃ってからお伝えしますね」
それから、撮影が始まり、事務所に戻ったのはもう夜遅い時間だった。
「みなさん、揃いましたね。実は、八乙女事務所からチャリティーライブの依頼を受けました。なんでも、社長直々のお願いだそうで、1度事務所に来て詳しい話を聞いてほしいそうです」
「チャリティーライブ?」
「八乙女社長の母校だと伺いました」
「へぇ、良いんじゃない?」
「話聞きに行ってみようよ!」
「わかりました。ではそのように連絡しておきます。はい、これは今日のお弁当です。これ食べて曲作り頑張ってくださいね!」
「ご飯ー!うちお茶買ってくるけど、何か飲む?」
「俺も行くよ!」
「なら、僕もお茶お願いしていい?」
「OK!」
2人で買って戻って来て、一緒にお弁当食べて、新曲作りの話し合い。
「眠い・・・」
「もうちょっと頑張って!ユキも寝ようとしないで!」
「・・・ZZZ・・・」
「ちょっ、おかりん!おかりーん!」
おかりんが呼ばれて、すぐ入って来て事態を把握した。
「七桜さん、ここで寝ないでください!千くんもしっかりしてください!」
「七桜?起きて!おぉーい!おかりん、七桜完全に寝ちゃったよ・・・こうなったらしばらく起きないよ?」
「しょうがないですね・・・今日はこれで終わりにしましょう。送りますから、七桜さんお願いします。千くん、送りますから車に移動しますよ」
それぞれ車に乗せてもらって帰るが、七桜寝てるしどうしよう...
「おかりん、七桜このまま俺ん家に連れてくよ。起きないし、明日俺の家に迎えお願い」