第38章 期待の新人
年が明けて、相変わらずな忙しさ。
仕事が1つなくなり、急遽TRIGGERのライブに行けることになった。七桜がソワソワしてる。
「なんで、七桜が緊張してるの?」
「いや、だって・・・ちゃんとしてる子だから大丈夫だと思うけど、心配じゃん。初ライブって緊張するでしょ?」
「ちゃんとしてる子?誰か知り合いでもでるの?」
「えっと、実はねTRIGGERの天は子供の頃から知ってるの。うちが小学校の時に入院した時にね、天の弟と同室だったから、それで仲良くなって、それから親同士も仲良くてさ」
「でも、天くんって確か・・・九条って」
「あぁ、親が仲いいのは本当の親の方。天は中学生の時、九条に養子にもらわれて海外に行っちゃったの。弟残してね。まぁ、でも天は天だから」
「そうね」
それからTRIGGERのライブを楽しんだ。
TRIGGERって、こう全体的に色気っていうか、セクシー系アイドル...
天も凄いし、楽も龍ちゃんも凄い格好いい。
千は観察して楽しんでる風、百は普通に楽しんでる。
今年、新人賞取って、来年アイナナと対決か...
なら、そろそろアイナナも集まる頃か。
楽しみだなぁー!
そうして、ライブが終わり人が多くなる前に会場をでて帰る。
「おかりん、お腹すいたぁ・・・」
「七桜はいつでもお腹すいてるじゃない」
「いつでもって何?食いしん坊みたいじゃん!時間的にお腹すくでしょ?」
「これからどこかで食べましょうか」
4人で個室のある店に入ってご飯を食べる。
天にラビチャしておこっと。
『ライブ凄い良かったよ!ファンのみんなも楽しそうにしてた。天もみんなも格好よかった。これから3人一緒に頑張ってね。応援してるよ』っと。
「にしても、TRIGGER凄かったね!」
「そうね。僕たちにはかなわないだろうけど」
「期待の新人とか言われるんだよ、きっと」
「期待の新人ね・・・確かに凄かったのは認めるけど」
「千、素直に格好よかったって言いなよ」
「僕が格好いいって思うのは、僕たちRe:valeだけだ。確かに凄いとも、完成度も高いとは思うけどね」
「ユキだってそう言いながら認めてるようなものじゃん。でもRe:valeが1番って言いたいんだよねー」
「そうそう。誰がどう凄くても、1番は僕たちRe:valeだよ」