第36章 1人暮らし
「で、結局みんなの家に3人分用意しとくんだね。そうなるのはわかってたけど・・・予備も買っておかなきゃ」
家族用にもいい感じのを選び、カゴへ入れていく。
「このベット広くない?」
「これはちょっと広すぎない?このダブルがあれば買いたいけどなぁ」
「俺もダブルにした!2人で寝ても全然余裕の広さ!」
それからベットを選び、他にも見て回り3人お揃いのマグカップを買うことにした。
大きい荷物は実家に届くようにして、小さい物はマンションに置いてから帰ることに。
結構買い物したから、百が一緒で助かっちゃったな。
「七桜の部屋、住んでないのに綺麗・・・」
「たまに換気と掃除しに来てるからかな」
「さすがだね」
「百もちゃんと換気して、掃除もするんだよ」
「はい・・・荷物、床に置いとくよ?」
「ありがと」
それから部屋を後にした。百のマンションはここから徒歩で行ける距離にある。
当たり前のように手を繋いで歩く。
「これから・・・俺の家、来る?」
「え?」
「時間的にご飯の時間でしょ?どっかで食べてもいいし、買って帰ってもいいし。本当は七桜のご飯食べたいけど、物が揃ってないからさ・・・」
「じゃあ、買って行こうか」
「うん!」
途中にテイクアウトできるお店に寄り、晩ご飯を選び百の家に向かう。
「どーぞ。まだ散らかってるんだけど・・・」
「お邪魔しまーす」
中に入ると、百の言うとおりまぁ散らかってる...
引っ越ししてきたばっかりだから、仕方ないと言えばそうなのかもしれないけど。
百に少し片付けをさせて、さっき買ってきた食器を洗っておく。私は布巾でテーブル拭いたりしてご飯を食べれる用意をしておいた。
「七桜、終わったよ!」
「ちゃんと片付けた?端に寄せたんじゃなくて?」
「ちゃんと洗濯機に入れたし、服もしまったよ」
自信満々な所を見ると、本当みたいだな...
「じゃ、食べよっか」
チンして温めておいたし、丁度いい。
「いただきまーす!」
百はニコニコ嬉しそうにご飯を食べてる。
「なんか楽しいね!新婚さんみたいで」
「何言ってんの・・・」
「へへっ!」
「ニヤニヤしちゃってさ・・・」
「そりゃニヤケもするよ!2人で出掛けて、こうして一緒にご飯も食べれてさ」
「まぁ、そうだけど」