第36章 1人暮らし
どんだけでっかいベット買うつもりよ...
「ほら、俺寝相悪いし、泊まりに来たとき一緒に寝れるじゃん?」
「僕と寝るんだよね?」
「あ、当たり前じゃんか!今だって隣同士で寝てるんだから」
「なんでもいいけどさ、ちゃんと計画的に買い物してね。とりあえず必要な物。あとは追々買い足せばいいんだし、百はいつまでたっても終わらないよ?」
「はい・・・」
しょんぼりしてる百からラビチャが届いた。
『ベットはもう買っちゃった?まだだったら、モモちゃん一緒に寝たいから大きいのにしてね♡俺も大きいのにする♡』
(♡って・・・)
あんなラビチャが届いて少し顔が熱くなる。
『まだ買ってないから、大きめのにしとく』
私の返信を見て、百がニヤけてると千が怪しんだ。
「モモ、ニヤけすぎ。本当は七桜と一緒に寝たいんでしょ」
「ち、違わなくはないけど、はっきり言われるとモモちゃん恥ずかしい・・・」
「可愛いな、モモは」
(まったく、見てるこっちが恥ずかしいっての・・・)
スケジュール上、1番早く引っ越しをしたのは百だった。
千と一緒に暮らしたアパートを泣きながら別れを告げていたとおかりんから聞いた。
引っ越しは、百の家族が手伝いに来てくれたと聞いて安心した。
私はその日、CM撮影とTGCの番宣のためトークバラエティー番組に出る。
「今日のゲストはRe:valeの七桜さんでーす!」
「宜しくお願いします」
「最近、テレビで見ない日はない期待の新人アイドルだよね」
「ありがとうございます。ありがたいことに色々出させてもらっています」
「ニュースでライブ映像流れてるの見たけど、色んな楽器できるんだね!格好よかったよ」
「あれでしょ?あのバンドみたいに全部フリしてるんでしょ?」
時折、笑いも混ぜてさすがだなと感心しつつ司会の人が失礼だとツッコミを入れてる。
「ここで、楽器を披露してくれるそうです!いいんですか?こんな間近で見せてもらって」
「はい、大丈夫ですよ」
登場したのはドラムとギター。
出演者の1人がギターできるから、弾いてくれることになっている。
私は知らない曲だけど、楽譜見たしそんな難しい曲じゃないから大丈夫。
そして、2人で一緒に演奏する。
「ヤバい!マジで格好よすぎじゃない?ギターも弾いてよ」