第35章 初全国ツアー
「それって、あの有名な東京ガールコレクション?」
「そうだよ!あのっ「さっきから正式名称で言い過ぎ!ただ言いたいだけでしょ?」・・・バレた?」
「もうTGCでいいでしょうが!」
「千くんも揃ったところで、発表します!その、とうこっ・・・う、うぅん、とうこ・・・」
「おかりん、噛むなら諦めようよ。それか落ち着いて?」
「失礼しました。東京ガールコレクションに七桜さんの出演が決定しました。それともう1つ、東京ガールコレクションのスペシャルゲストとしてRe:valeも出演が決まりました!」
「「「マジで!!!???」」」
「マジです!」
「やったじゃん!凄いよ!あのとうきゅ・・・」
「うん、もう諦めよう?」
「僕らは歌えばいいってことだよね?」
「そうです。毎回、今話題の人を呼んでパフォーマンスをしてるんです。3人でファッション誌出てるのが効果あったのかもしれませんね」
ツアー中に急遽決まった東京ガールコレクションの出演。
店長に相談したら、モデルみたいに歩かなくてもいいと言われたけど、みんなそういう感じに歩いてない?と思って、お母さんに相談した。
そうしたら、そういう学校で教えていたお母さんの後輩を連れて事務所にやってきた。
うちもそこそこ背は高い方だし、楽器やってるから姿勢もいいと言われた。
ドラムやるときは結構猫背になったりするけどな。
ピアノは姿勢良いと思うけど。
さっそく歩き方を教わってやってみる。
こつは腰から足を前にだすこと、イメトレをして1回歩いてみる。
あれ?以外とできてない?ターンをして元の位置まで戻る。
「うん、OK!練習いらないじゃない!正直本物のモデルよりいい歩きしてるわ」
「そうですかねぇ・・・」
「本当にモデルさんに見えたよ!」
「僕も」
「い、いぃつからいたの!?」
「「始めから」」
「だから、来たなら声掛けてっていつもいってるじゃん・・・」
「七桜ちゃん、雑誌のモデルしてるのよね?ちょっとショーとかコレクションにも出てみない?メンズもあるし、どうかしら?」
「それは・・・おかりんを通してくれると助かります」
「メンズってことは俺らも出るって事?」
「当たり前じゃない!3人でランウェイ歩くなんて、きっと最高な絵になると思わない?」
「なら、俺らも練習しなきゃ!」