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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第35章 初全国ツアー



「ほら、一緒に応援しよ!」

それから、3人で応援して楽しく観戦した。

「楽しかったぁー!ユキ、ありがとう!」

「僕も嬉しいよ。モモに喜んでもらえて」

帰り道、またファンの子に声をかけられた。

「Re:valeさんですよね?」

「「今、デート中なの!」」

2人がうちの手を掴んで声を揃えて言い、その場から去る。

「ごめんね、バイバイ」

うちは手を掴まれて手を振ることができないから、そう言って2人に引っ張られ歩いた。
少し歩いてから顔を見合わせて笑ってる2人を見て、うちも嬉しくなった。
千がこうして外に誘うなんて滅多にないし、3人で出掛けるのも新鮮で楽しかったな。


俺が仕事から帰ってくると部屋の電気が着いていた。
もうユキ帰ってるんだ。

「ただいまー」

「モモ、お帰り」

テーブルを見ると、アルバムを見てるようだった。
これ、バンさんとの写真...

「あぁ、この前のサッカー見に行った時の写真入れようと思って開いたんだけど・・・このアルバムどうしようか?2人で写真分ける?」

「いいよ。それはバンさんとの思い出の写真でしょ?」

「確かに万との思い出もあるけど・・・」

ページをめくりながらユキは話を続けた。

「このアルバムは万だけじゃなくて七桜がRe:valeになってからのもあるし、モモが加入してからのもある。どれも大事な思い出だし、これからも増えていく。これはこの前のライブ初日の日、これはデビューが決まった時。これはモモの誕生日。これから先もたくさん増えていく大切な物だ」

「ユキ・・・じゃあ、3人で同じアルバム作るってのはどう?遥人さんのことだから、きっと今までのデータは残してあると思うし。俺も消してないし、七桜も残してあると思うし。それで今までのを別なアルバムに入れておくのは?そしたら、それはユキの物だし増えたら足していけばいいんだし」

「それだ!アルバム作ろう。モモも手伝ってくれる?七桜にもお礼したいと思ってたんだ。僕にとって大切な人だ。万との写真は持ってると思うから、僕ができるかわからないけど、可愛くして渡したいと思うんだけど、どうかな?」

「きっと凄い喜ぶと思うよ!俺だったら嬉しいし!」

さっそく遥人さんに連絡をとり確認すると全部取ってあると言ってたからちゃんと作れるかな...
少し心配。

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