第35章 初全国ツアー
「みんな~会いたかったよー!今日はめちゃくちゃ楽しんで、一緒にハッピーになろうね!今日はよろしく、モモちゃんでーす!」
「楽しんでる?今日は3人で特別なステージにするから、ちゃんと着いてきて!千です、よろしく!」
「みんな元気ー?私も元気だよー!これからどんどんいくから遅れないで着いて来てね!七桜です、よろしくー!」
挨拶が終わって、ドラムの位置につき次の曲に入る。
でも、楽しい時間はあっという間に終わる。
アンコールで七桜は自信作のツアーTシャツを着て出て行く。
可愛いとか、そのTシャツも売ってとかいろんな声が聞こえる。
「んー、これは売れるのかな?」
おかりんを見ると、手で×を作ってるのが見える。
「これね、結構簡単だからみんなもマネして作ってみて!」
作ってまた行くって声も聞こえる。
「俺にも作ってよー!」
「百は自分でやってるじゃん」
「千は・・・「普通だね・・・」」
「ちょっとくらいは個性出そうよ」
「これはこれで、いいデザインでしょ?」
「そうだけど!」
話しすぎとインカムで注意された。
最後の曲を演奏して歌い、無事初日のライブを成功で終えることが出来た。
「お疲れ様でしたー!」
テンション高めでそれぞれ楽屋に戻る。
水分を摂って、着替えのためシャワー室に入る。
ちゃんと男女で別になってるから安心。
ささっと入って出ると鼻歌歌いながら、水を持って楽屋に戻ってる七桜がいた。
「七桜」
「百、お疲れ。今日、楽しかったね」
「うん!めちゃくちゃハッピーだった!早く次やりたいよ」
「そうだね」
「ねぇ、今度どっか遊びに行かない?別に休みの日じゃなくてもいいよ。仕事終わった後とか・・・どう?」
「うん、いいよ!」
「やった!どこ行きたい?」
「仕事終わってからだと、時間次第かな?」
「じゃあ、俺どこがいいか考えとくね!」
「うん!」
そう言いながら、2人で楽屋に戻る。
「お疲れ様でした」
おかりんが楽屋で待っていた。
あと、うちの家族たちも集まってるし...さすがに叔父さんたちは帰ったけど...万も一緒だしね。
悠斗が百と話をしている。
千はまだシャワーから戻って来てない。
「七桜さん、髪の毛ちゃんと乾かしてください!」
うぅ...怒られた。