• テキストサイズ

未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第35章 初全国ツアー



春からのライブまで、もうすぐ...

今年に入ってから、七桜に入ってくる仕事は雑誌はもちろんだけどCMも多かった。
化粧品にお菓子、ご飯系から有名な会社のCMまで幅広い。
雑誌も数冊やってるし、表紙なんかも飾っている。
もちろん、俺はどれもちゃんとチェック済みだ。

ユキは演技派なんて言われてドラマに出てるけど、恋愛系で女優さんから共演NGを出されてからは硬派な役を演じることが増えていった。

俺は俺で雑誌やバラエティー、最近はちょいちょいラジオもやらせてもらっている。
そう思うと、Re:valeがだんだんと売れてきてるんだなって実感する。

忙しくて疲れてるけど、七桜と一緒にいたいと思うのは当たり前で...
でも、お互いに今は一緒に住んでる人がいるから2人きりとなると難しくて一緒にいれないのが現状で、俺は七桜が足りてない...



これから弾丸ツアーが始まる。
全国は回れないけど、結構な場所に行く予定だ。
スケジュールもキツキツだから、遠いところは泊まりだけど近場は日帰りで車移動...

初日は東京。
楽屋に入って準備をし、発声練習したり楽器触ったりとそれぞれ好きなことをして過ごしていた。

「緊張してきた・・・人、入ってるかなぁ・・・」

「俺も緊張する・・・」

「お客さんはちゃんと入ってます!チケット完売一緒に確認したじゃないですか。3人ともリラックスですよ!」

スタッフに呼ばれて、とうとうライブ開始の時間だ。

「よし!行こうか!」

おかりんを入れた4人で円陣を組む。
こういう時は、千が仕切ってくれる。

「ライブ初日だ。緊張すると思うけど、楽しもう。3人でファンと一緒に楽しもう!」

「「うん!」」

「よし、行くぞ!」

「「「「おぉー!」」」」

舞台袖に向かいスタンバイすると、会場の照明が消えて真っ暗になる。
そして、客席からはRe:valeを呼ぶたくさんの声が聞こえる。

インカムからカウントが入り、曲が流れ始め会場が一気に沸き始めた。
ステージが少しずつ上がり、Re:valeがステージに登場する。
1曲目は3人で踊る曲。
広い会場、大きな歓声、綺麗なペンライト、それぞれの名前を呼ぶ声が聞こえてくる。

(やっと始まった・・・)

ここからまた、新たなRe:valeが始まっていくんだ。



/ 571ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp