第33章 誕生日とゴシップ
資料を読んだり、アルバムの曲のアレンジを考えてるとヘアメイクに呼ばれた。
おかりんがいないから、鞄を持ってメイク室に入り楽譜を見ながらヘアメイクをしてもらう。
今日はボブくらいの長さのウィッグを被って緩く巻く。
「Re:valeの新曲ですか?」
いつもと違うヘアメイクの人が話しかけてきた。
新人って感じの年でもなさそうだけど...
楽譜は見られたらダメなんだけど、ドラムの楽譜だから普通の人は見てもわからないと思うし大丈夫だろう。
このメイクさんはRe:valeのファンみたいで、あの番組見たとか、雑誌見てますとかアピールが凄かった。
メイクが終わり、楽屋に戻る。
(なんだろう・・・何か、イヤな予感が・・・)
そんな時、百を迎えに行ったおかりんが戻って来た。
何故か、百を一緒に連れて...
「百くん、今日は終わりなので着いて来ちゃいました」
「七桜ー!今日の髪型も可愛いね!」
目をキラキラさせて近寄ってくる。
気のせいだろうか...百が犬に見えたのは...
「おかりん、鍵預けてもいい?」
「はい。お預かりしておきます」
今、ナチュラルにおかりんって言っちゃったけど何事もなかったかのように受け入れたな...
「おかりん、いいね!岡崎さんって長いし、堅苦しいから俺も考えてたんだよね」
「僕は全然、いいですよ。みなさんともっと打ち解けられるなら」
「じゃ、今日からおかりんに決定!」
なんで、百が嬉しそうにしてるんだか...
おかりんとそんな話しをしてると、百が何?と反応した。
「何でもないよ。百は歌詞、進んでる?」
「うーん、まぁ意外と書けてるかな」
「そうなの?うちは曲作ってアレンジしてで歌詞まで手つけられてない・・・」
「俺はテーマが決まれば結構書けちゃうみたい。七桜もユキもやること多いもんね。俺も手伝えたらいいんだけど・・・何かやることあったら言ってね」
着替えお願いしますと声をかけられたから、着替えのため2人は楽屋の外に出てもらう。
今日の衣装は、全身モコモコの短パンにTシャツ、パーカーを着て、靴下もモコモコ。
朝起きてからスープを飲むCM。
メイクはそこまでしてないし、髪は緩く自然な感じ。
カツラだけど、地毛に見えるから最新技術は凄いと思う。
着替えが終わり、楽屋に百とおかりんを入れる。