第33章 誕生日とゴシップ
百はどれも美味しいと言ってたくさん食べてくれた。
ご飯を食べ終わり、ケーキを食べるまで少し話しをする。
「DVD借りてきたから、後で見よう?」
「どんなやつ?」
千が気になって聞くと、去年話題になったアニメを実写化したやつだった。
「それ、映画館で見たかったやつ!結局見に行けなかったんだよね」
「ユキも面白いって思うと思うよ」
そろそろお腹も落ち着いてきたから、ケーキを食べる事に。
ケーキを出して、誕生日記念の写真を撮る。
「千と一緒に作ったんだよ」
「凄い!ユキもケーキ作れるようになっちゃったの?凄いよ!ありがとう!感激しちゃう」
百は泣きマネして大袈裟にリアクションしてみせる。
「はい、これプレゼント」
「2つも?」
「そうだよ。こっちは千に」
千に渡すと少しビックリした顔をした。
「数珠だ!これ格好いいね!色も綺麗!」
「本当だね。モモのとは少し違うね」
「基本は同じだよ。誕生石が違うくらいだから」
百は千のと見比べて納得して、お揃いだねと喜んだ。
「七桜のはないの?」
「あるよ、ほら」
そう言って、付けてる腕を見せる。
「あ、可愛い!今はこんなのも作れるんだねぇ。凄いや」
「これは作ってないよ」
百は手作りだと思っていたようだ。
これはさすがに作れないと思う。
「石選ぶと、お店の人が作ってくれるんだよ」
「モモ、もう1つも開けてみたら?」
「うん!・・・鞄だぁ!こういうの欲しかったんだ!ありがとう!どう?似合う?」
百はさっそく鞄を肩にかけて、千に見せてる。
千も似合ってると笑顔で答えた。
喜んでくれたみたいでよかった。
「僕からはこれ。はい、こっちは七桜に」
「うちにも?」
(なんだろう・・・)
箱を開けると、指輪が入っていた。
これって、Re:valeの指輪?でも、3人目は存在してない...
「僕のはこれ。記号の意味は2人とも知ってると思うけど、これはリピート記号だ。この形が始まりで、逆にすると終わりって意味なんだ」
百もわかると思うけど、一応説明。
「モモと僕のは、僕から始まりモモで終わる。リピートだから繰り返し続くって意味だね。Re:valeもそうやって繰り返しリピートしてもらえるように続けていこうって意味も込めて。七桜のは・・・」