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未来へ繋ぐメッセージ【アイナナ/Re:vale】

第31章 初ソロの活動



1回目はみんなの意見を聞いて、ドラムにすることにした。
千は私はどっちにしろどの楽器も弾けないといけないんだから、全部練習しておけばいいじゃないかと...
千と百もギター練習しておくからって。

確かにどの楽器も弾けるのが理想かもしれないけど、全部を練習するのは大変なんだけどな...その辺わかって言ってるのか?

「3人とも楽しそうですね。いい感じに決まりそうですか?そろそろ練習再開ですよ?」

おかりんに言われて、それぞれが練習に戻った。


仕事はそれなりに順調でみんな楽しくやってると思う。
けど...ここ最近、モモの帰りがやたら遅い。
深夜だったり、酷いと朝方だったり...
しかもどれも全部酔っ払って帰って来ている。

どうしようかと考えて、七桜に相談することにした。
前にどうしてそんなことをしてるのか聞いたら、芸能界の横や縦の繋がりを作るために誘われると断らずに飲み会に付き合っているんだと。
どうして、そんなことをしているのか...

「最近、モモが飲み歩いてて帰ってくるの遅いんだ。なんか芸能界の繋がりを作ろうとしてるみたいで・・・」

「はぁ・・・そんな気はしてたよ。朝早いとたまに酒臭いもんね。いつまで続けるのか気にはなってたけど・・・」

(知ってたけどさ、環境が違っても同じ事するんだね、やっぱり・・・)

「七桜からも何か言ってくれない?」

「いいけど・・・言っても無駄かもしれないよ?」

「それでもいいよ。僕が言っても通じてないみたいだから」

タイミングみて話してくれると言ってくれた。
七桜の言うことならモモも聞くはず。
その日、僕は志津雄さんの家に行くために事務所を出た。

この後仕事がないから、百が戻って来るのを練習しながら待つことにした。

「あれ?七桜まだ帰ってなかったの?」

「百のこと待ってたの」

「どうしたの?」

「最近、飲み歩いて帰るの遅いんだって?」

ワザと冷たく少し怒ってる感じで話す。

「ユキから聞いたんだ・・・」

百は気まずそうに話した。

「千、早く帰って来てほしいって思ってるよ?」

「わかってる。でも、これから上にのし上がって行くためには繋がりは必要でしょ?大御所とか先輩とかプロデューサーに誘われたら断れないし・・・」

断れない人もいるかもしれないけどさ...


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