第31章 初ソロの活動
ユキがアレンジはこれで進めようと言ったから、後は歌詞とパート分け、何を弾くか、ダンスはどうするかを決めないと。
「振り付けなんだけど、実は紹介したい人いるんだ。まだ若いんだけど、実力はあるからよかったら使ってやってくんない?」
「そこまでしてもらっていいんですか?こちらとしては凄く助かりますが・・・」
「遥人に宜しく頼まれてるからね。それに、俺もRe:valeの役に立ちたいからね。始めのレッスンからずっと一緒だったしな」
「征司さん、ありがとう」
おかりんは感動しながらお礼を言ってる。
でも、確かにありがたい。
そうして、Re:valeのデビュー曲が完成した。
七桜は楽器の演奏があるから、征司さんと個別でレッスンを受けている。
俺とユキは征司さんが連れて来てくれた振付師と対面。
話しを聞くと、世界大会でも優勝経験があり少しだけど海外の有名アーティストのライブを一緒に回ったりしていた実力者であることが判明した。
そんな凄い人が振り付けしてくれるの?
贅沢だなぁ...
「宜しくお願いします!」
2人で挨拶をして稽古をつけてもらう。
外見は優しそうで、話すときも穏やかで優しい人なのに...
レッスンが始まると超スパルタだった...
「お疲れさま!ダンス格好いいね」
七桜が様子を見に来て、水を渡してくれる。
「來斗くんも、始めからスパルタだねぇ」
「そう?これでも結構ゆっくりしてる方だけど・・・少しペース落とそうか。着いて来れなかったら遠慮なく言ってね?」
「厳しいけど、新鮮で楽しいです!」
「2人とも覚え早いから、つい次々っていっちゃってたな」
百は頑張りますと楽しそうだな。
「七桜はどうするか決めたの?」
「うーん、まだ迷ってる・・・格好いい曲調だから、ドラムかギターかなって思ったんだけど、ピアノもいいかなって」
「1つに絞らなくてもいいんじゃない?1回しか披露しないわけじゃないし」
千の提案になるほどと納得。
「今は僕とモモは振り付けしてもらってるけど、例えば1回目はダンスとドラム、2回目はギターとピアノとか。3人で演奏したっていいんだし、そこはいくらでも調整できると思うよ」
「その方が、ファンの子の楽しみも増えるね!今日は何するんだろうってワクワクする!」
ワクワク感かぁ...