第31章 初ソロの活動
「今はまだ自信なかったりするかもしれないけど、それでもいいと思うよ」
音楽は失敗しても作り直せばいいんだし、怖がってたら何もできない。
七桜も始めはそうだったよと教えてくれた。
ユキとバンさんの争いただ見てただけだったとか、バンさんが七桜もRe:valeだろ?って、俺たちに七桜が思う音楽教えてと言ってもらったって。
だから、俺の音楽も教えてと...
「そうね。僕らに教えてよ、モモ」
「うん!」
そう言ってもらって、凄く嬉しかった。
俺にもできることがあるんだって気付かせてくれた。
それから曲のイメージが固まって、今度事務所で演奏してみて本格的に曲を作り始めることになった。
それと同時に歌詞をそれぞれ考えることになった。
そのまま歌詞も考えるのかなと、ふと時計を見るともう12時過ぎて1時近くになっていた。
「七桜、時間ヤバいよっ!大丈夫?叔父さんに怒られない!?」
「曲作りするって言ってあるから大丈夫だよ」
「もう、泊まってけば?」
「えっ!?ユキ、だって七桜の着替えとか、布団とかどうすんの!?」」
「着替えは千に言われて持って来た。時間かかるのはいつものことだから」
「布団は万の家で使ってたの持って来てるから、七桜の分はちゃんとあるよ」
「そっか、ならだいじょ・・・ってなるの!?泊まるの!?ここに!?他に部屋ないんだよ!?」
「モモ、慌てすぎだよ」
「万の家にも泊まってたし、大丈夫じゃない?」
「ユキはなんでそんな冷静に・・・」
(いやいや、待って・・・俺がおかしいの?普通は送って帰すんじゃないの?)
「とりあえず、お風呂入ろうか」
(お風呂!?やっぱり付き合いが長いとこれが普通なんだろうか・・・七桜も別に気にしてなさそうだし・・・)
「うちは今日くらい入らなくてもいいから」
「え?入んないの?」
「うん・・・」
(ん?気のせいかな・・・七桜の様子が変?もしかして・・・)
「そうだ、みんなで銭湯行こうよ!近くに24時間銭湯あるじゃん!」
「それならいいなー」
(やっぱりか・・・)
「えぇ、面倒なんだけど・・・」
「うち銭湯行って来るから、千は家のに入んなよ」
いやいや、そっちの方がダメでしょ...
何を言ってるの?