第31章 初ソロの活動
「七桜、照れない照れない」
「照れてない!もう、早く食べようよ」
照れてないって言うけど、明らかに照れてるのがわかるから可愛くてユキと2人で笑った。
「トマトすき焼き初めて!美味しいね!」
俺が作ったわけじゃないけど、嬉しい。
俺が肉をいっぱい食べれるように気を遣ってくれてるのもわかる。
食後は七桜の手作りプリンを食べる。
「んー!美味しいぃー!」
モモがとろけるような顔で食べてる。
「モモの顔。そんなに美味しい?」
「千は百にみたいに喜んで食べてくれないもんね。普通って感じですました顔して食べるもんね」
「いや、いつも当たり前のように美味しいなって思ってるよ?七桜が作る物はどれもね」
「ユキも恥ずかしいんだね。可愛いな2人とも」
「「1番可愛いのは、百/モモだよ!」」
2人の言い合いが始まった...
一悶着あり、ちゃんと仕事もする。
七桜が事務所で作ってきたアレンジをみんなで聴く。
七桜とユキがここはこうした方がとか言いながら、譜面やノートに書き込んでる。
俺も一応ギター習ったしと思って、ここ少しこうしてみたらいいんじゃないかと始めて意見を言ってみる。
「あぁ!何かピントこなかったのそのせいだ!」
俺の意見に賛成してくれた。
「これからも思ったこと言ってくれていいからね?今の凄いハマったよ!何か音足りないなって思ってたんだよね」
「そうだよ、モモ。3人でRe:valeなんだから。音楽やってたとか関係ない。モモだからわかることだってある。僕は自分の音楽に自信を持って作ってるけど、その自信が逆に自分を追い詰めたりすることもあるんだ。だから、他人の意見は違った見方ができるし、新しい発見にもつながる」
よかった...つい最近、ギターやり始めたばっかりだから正直音楽のおの字もわかってないし、何もできないと思ってた...
「それは関係ないよ。百はRe:valeが好きで今までの曲は聴いてるでしょ?曲作りは自分達で作るから自由なの。何もできないなんて悲しいこと言わないで・・・」
「ごめん・・・」
つい、謝ってしまった...
「謝らなくていいんだよ。百の意見聞けて嬉しかったよね」
「そうだね」
「ありがとう・・・」
やるなら3人で作っていきたいもんね。
千もそう思ってるはず。